JOURNAL

新茶から広がる
おいしい時間
初夏の気配とともに訪れる、新茶の季節。静岡県掛川市の自然と人の手が育んだ茶葉をドリップポッドでぜひ味わってみてください。茶園からはじまり、すべてのプロセスにおいてお茶作りに向き合う人たちの想いがバトンのように渡され、目の前の一杯の「お茶」へとつながっていきます。一杯に込められたおいしさの理由と、広がる楽しみ方をご紹介します。

ドリップポッドで淹れるお茶
おいしさの秘密を探る
静岡掛川茶の本格的な味わいを詰め込んだ「深蒸し静岡煎茶」と「静岡まろみ焙じ茶」のおいしさをサステナブルに。そんな想いのもと私たちが選んだのは、環境保全にもつながる「静岡の茶草場農法」で育てられた静岡県掛川の茶葉でした。抽出プログラムに合わせて、茶葉の合組(ブレンド)、裁断、焙煎まで一切妥協なく仕上げることで、急須で淹れたような“淹れたての味わい” を実現しています。

【栽培】
静岡 掛川で育まれる
“深蒸し茶” のふるさと
静岡県掛川市は、温暖な気候と適度な雨、日照時間の長さ、なだらかな傾斜地に恵まれた、日本有数のお茶の産地。
その中でも「深蒸し掛川茶」は、茶葉を通常よりも長く蒸す“深蒸し製法” によって渋みが抑えられ、甘みや旨みの強い、濃厚な味わいに仕上がります。全国茶品評会で22 回もの産地賞を受賞し、日本を代表するお茶として高く評価されています。
斜面に息づく茶畑 手間ひまかけた育成
なかでも、掛川市東山地区の茶園は20 度以上の急斜面が多く、機械の入りにくい土地で今も多くの工程が手作業で行われています。そうした場所だからこそ、霧が立ち込め、昼夜の寒暖差が生まれ、茶葉に深いコクとまろやかさが育まれています。
4月下旬からの一番茶の時期には、天候の変化にも細心の注意が払われます。雨の翌朝にはブロワーで葉についた水を飛ばし、防霜ファンを稼働させて寒暖差から葉を守るなど、日々の丁寧な見回りが欠かせません。まさに、自然と対話するような営みが、おいしいお茶を育んでいます。

【一次加工】(荒茶工程)
蒸す・揉む・乾燥
摘みたての茶葉は、できるだけ新鮮なうちに加工場へ運ばれ、「蒸す・揉む・乾燥」の工程を経て“荒茶※” になります。この一次加工は、お茶の味・香り・水色のベースを決定づける、非常に重要なプロセスです。茶葉は摘採と同時に酸化が進むため、時間との勝負。鮮度を保ちながら、圧力のない蒸気でまんべんなく蒸すことで、茶葉の持つ風味を最大限に引き出します。とくに掛川の「深蒸し茶」では、通常よりも長く蒸すことで渋みを抑え、まろやかで濃厚な旨みが生まれます。
※荒茶とは、畑から摘んだ葉を一次加工したもの。まだ製品としては不完全な状態です。
【仕上げ加工】
合組・火入れ乾燥
この工程を担うのが、静岡で代々お茶づくりを続けてきた「赤堀商店」4 代目・赤堀浩司さん。地域ごとの個性を活かしながら、お客様が“おいしい” と感じる味を追求し、茶葉を目利きし合組※・火入れで理想の一杯へと仕上げます。
※合組(ごうぐみ)とは、異なるサイズ、形状、味わいの荒茶を組み合わせるブレンドのこと。

【焙煎】
煎茶から焙じ茶へ
焙じ茶には、茶葉をあえて多く使用し、低温でじっくり焙煎。甘みと香ばしさ、そして“まろみ”が両立した味わいが生まれます。揉みと乾燥の工程では、形状や水分量を整えながら、生葉の力強さを製品へと引き継いでいきます。荒茶はまだ完成品ではありませんが、ここでの丁寧な仕上げが、最終的な味に大きく影響を与えるのです。

誰でも、いつでも、プロの一杯を
ドリップポッドでは、抽出温度・速度・蒸らし時間まで緻密にプログラムされており、誰が淹れても安定したおいしさが楽しめます。「深蒸し静岡煎茶」では鮮やかな水色と甘み、「静岡まろみ焙じ茶」では芳ばしさとまろやかさが際立ち、どちらも忙しい日常に“ほっとひと息”をもたらしてくれる一杯です。
ティーマリアージュ
お茶の風味をより深く味わうなら、食べ物とのペアリング=ティーマリアージュがおすすめ。「深蒸し静岡煎茶」「静岡まろみ焙じ茶」と相性の良い組み合わせをご紹介します。

レモンケーキ × 深蒸し静岡煎茶
まろやかな甘みと控えめな渋みが、レモンの酸味と甘さを上品にまとめ、爽やかな後味に。


「茶師」の理想をかたちにした、
YOUBI プロレシピで淹れる一杯
「甘みと程よい渋み、そして喉越しの余韻まで楽しめる味わいを、誰でも手軽に。」そんな茶師・赤堀氏の理想を実現するため、ドリップポッド専用に開発された“プロレシピ”。繊細なお茶の世界を、急須で丁寧に淹れたような本格の一杯へ――何度も検証を重ねてたどり着いた、理想の抽出レシピです。



