コーヒーの淹れ方

ドリップコーヒーの意味とは?美味しい淹れ方11ステップ!味や量は?


「ドリップコーヒーってどんなコーヒーのことを言うの?」
「いまさら人に聞けない…誰か教えて!」

コンビニやカフェでも販売され、最近よく耳にする機会の多い『ドリップコーヒー』。缶コーヒーやインスタントとは何が違うのか、自分で淹れられるものなのか…。疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事ではドリップコーヒーの意味や魅力とともに、初めての方でも美味しく作れるドリップコーヒーの淹れ方を紹介していきます。

道具を揃えてコツさえつかめば、家でも本格的な美味しいコーヒーが飲めるようになりますよ。丁寧に淹れたコーヒーの味、香りは格別です。ぜひこの記事を参考に、お家でゆっくりと味わってみてください。

ドリップコーヒーの意味とは?

ドリップコーヒーとは、ズバリ『ドリップ』という方法で抽出されたコーヒーのことを言います。

ドリップ(Drip)は「落ちる」「滴る」という意味をもつ英語。ドリップコーヒーはまさに滴り落ちるようにコーヒーを抽出するので、この名前がつきました。

ドリップコーヒーは挽いたコーヒー豆の上からお湯を注いで抽出します。このお湯を注いだ時、粉状になったコーヒー豆の間を通り抜けた「琥珀色のお湯」がポタポタと滴り落ちてきます。これがドリップコーヒーと言われる所以です。

この工程を経たコーヒーは全てドリップコーヒーと呼ばれます。喫茶店のマスターが布のフィルターで淹れるコーヒー(ネルドリップ)も、コンビニのコーヒーマシンも、全てドリップコーヒーです。

その中でも世界中に広く普及しているのが紙のフィルターを使って淹れる方法です。この記事でものちほど、紙のフィルターを使って美味しいコーヒーを淹れる方法を紹介していきます。

ドリップコーヒーの魅力と味の特徴

ドリップコーヒーの魅力。それは、『手軽でカンタンに淹れられるのに美味しい!』ということです。

道具さえ揃えばカンタンに淹れられますが、コーヒーの豊かな風味と深い味わいをしっかり楽しむことができます。また、お湯を注いだ時にふわりと部屋に広がるコーヒーの香りが、なんともいえない贅沢な気分にさせてくれます。

一般的なコーヒーメーカーは、紙のフィルターをドリッパーにセットし、そこに決まった分量のコーヒー豆をセットすれば安定した味わいのコーヒーをいつでも飲むことができます。

一方、同じペーパードリップでもハンドドリップで淹れるコーヒーは、お湯の温度や注ぐスピード、蒸らす時間を自分で調節できます。調節することで味が変化するため、好みの味を見つける楽しみがあるのが魅力です。味わいは、嫌味がなくすっきりとしています。

エスプレッソなどの淹れ方は豆を選びますが、ペーパードリップはどんな種類のコーヒー豆でも美味しく淹れることができます。初めて淹れるという方、こだわりたい方、両方におすすめできる淹れ方です。

ドリップコーヒーとエスプレッソの違い

ドリップコーヒーとエスプレッソ。どちらもよく聞くコーヒーですが、その違いはどこにあるのでしょうか?

大きく分けると、下記のような3つの違いがあります。

・豆の挽き方
・抽出方法
・味の濃さ

詳しく説明していきましょう。

まずは豆の挽き方。
コーヒー豆を『中挽き〜中細挽き』にして淹れるドリップコーヒーに対し、エスプレッソは『極細挽き』という非常に細かい挽き方です。

抽出方法にも大きな違いがあります。
ドリップコーヒーはコーヒー豆の上からお湯を注いで滴り落ちるのを待ちますが、エスプレッソは専用マシンで豆に水蒸気圧をかけ、短時間で一気にコーヒーを抽出します。

エスプレッソは、とても細かく挽いた豆から一気に抽出するので、時間をかけて抽出するドリップコーヒーよりも濃くて濃厚な味になるというわけです。

ドリップコーヒーはブラックで飲まれることが多いコーヒーですが、エスプレッソはその苦味を活かし、カフェラテやカプチーノとしてよく飲まれています。

ドリップコーヒーに必要な道具

コーヒーをハンドドリップで抽出するための道具を紹介していきましょう。ここではドリップコーヒーの中でもいちばん手軽でカンタンな、ペーパーフィルターという紙のフィルターを使う方法について紹介していきます。

必要な道具と材料は下記の8つです。

・ペーパーフィルター
・ドリッパー
・コーヒーサーバー(抽出したコーヒーを受け止めるポット)
・細口ドリップポット
・メジャースプーン
・カップ
・コーヒー豆(自分で挽く場合はミルも)
・お湯
以上の8つです。

お湯について、少し補足しておきます。

お湯は水道水でもミネラルウォーターでも構いませんが、まずは手軽に水道水で試してみるのがいいでしょう。カルキ臭が気になる場合でも、沸騰させればある程度は軽減できますよ。水道から汲みたて、沸かしたての新鮮な水を使うことをおすすめします。

水にもこだわりたいという方は、ミネラルウォーターを使うか、活性炭が入っている浄水器や濾過器を取り付けましょう。

ドリップコーヒーの美味しい淹れ方11ステップ

初めての方でも美味しく淹れられるステップを紹介します。
11ステップと聞くと難しそうですが、1工程1ステップでやってみれば簡単なので安心してください。

下記の流れで淹れていきましょう。

1. お湯を沸かし、サーバーとコーヒーを注ぐカップを温めておく
2. ペーパーフィルターの底と側面を折る
3. ドリッパーに軽く押さえつけるようにしてセットする
4. メジャースプーン山盛り1杯(1人分)のコーヒー豆を中細挽きで挽く
5. メジャースプーンすり切り1杯分の粉をフィルターに入れる
6. ドリッパーを軽くゆすり、粉の表面を平らにならす
7. 20cc程度のお湯を注いで20秒蒸らす
8. 20秒後、80ccほどお湯を注ぐ
9. 水面が少し下がったらさらに40cc注ぐ
10. 再度水面が下がったら、さらに20cc注ぐ
11. 温めておいたカップに注ぐ

それぞれ、詳しく解説していきます。

1. お湯を沸かし、サーバーとコーヒーを注ぐカップを温めておく
サーバーとカップを温めておくことで抽出後のコーヒーが冷めにくくなり、飲み頃の温度になります。

2. ペーパーフィルターの底と側面を折る
ペーパーフィルター底の接着部分を外側に折り、側面の接着部分を内側に折ります。折り目がついていないとフィルターがドリッパーに密着せず、味が変わってしまいます。しっかり折っておきましょう。

3. ドリッパーに軽く押さえつけるようにしてセットする
抽出中にズレることのないよう、しっかりセットしましょう。

4. メジャースプーン1杯〜1.5杯分(1人分)のコーヒー豆を中細挽きで挽く
コーヒー豆も中細挽きに挽きます。粒はグラニュー糖くらいの大きさです。もし可能ならコーヒー豆はその都度ミルで、必要な分だけ挽きましょう。豆の鮮度が保たれ、より美味しいコーヒーを淹れることができます。

ちなみにこちらの豆を挽く工程は、フィルターをドリッパーにセットしてから行っても大丈夫ですよ。

5. 挽いたコーヒー豆をフィルターに入れる
10g〜12gのコーヒーの粉をフィルターに入れましょう。

6. ドリッパーを軽くゆすり、粉の表面を平らにならす
コーヒーの粉が平らになっていると、お湯をムラなく、まんべんなく注ぐことができます。

7. 20cc程度のお湯を注いで20秒蒸らす
お湯は95℃前後が適温です。このとき、フィルターに直接お湯がかからないよう注意しましょう。お湯の通り道をつくることで美味しい成分を引き出しやすくなります。ポタポタとコーヒーが落ちてきたら蒸らしの適量が注がれたサインです。

8. 20秒後、80ccほどお湯を注ぐ
20秒蒸らしたら、ドリッパーの中心から「の」の字を書くように、少しずつ、ゆっくりお湯を注いでいきます。

ここでもフィルターに直接お湯がかからないように注意します。ちなみにこの後もコーヒー豆にお湯を注ぐ工程は全て、フィルターに直接お湯がかからないように注意しましょう。

9. 水面が下がったらさらに40cc注ぐ
ドリッパーの3/4〜2/3くらいまで下がったらさらに40ccのお湯を注ぎます。

10. 再度水面が下がったら、さらに20cc注ぐ
ここでも同じく、水面がドリッパーの3/4〜2/3くらいになるのを目安にお湯を注ぎましょう。

このとき、コーヒーが落る最後の一滴まで抽出したくなるところですが、お湯が落ちきる前にドリッパーを取り外しましょう。抽出のしすぎは雑味やエグみのもとになるからです。

全てのお湯が落ちきる前にドリッパーを取り外し、美味しい部分だけを抽出するようにしましょう。

11. 温めておいたカップに注ぐ
温めて置いたカップにコーヒーを注ぎ、完成です。

この後はドリップコーヒーをもっと美味しく淹れるために、コーヒーの粉の量や湯量、美味しく淹れるコツについて解説していきます。

ドリップコーヒーを淹れるときの粉の量

コーヒーは、コーヒー豆の量で味が大きく変わります。粉の量を増やせばより濃厚で苦味をしっかり感じる味になり、逆に粉の量を減らすとスッキリした苦味の優しい味のコーヒーになります。

目安として、標準的な濃さのコーヒーの粉の量を紹介しておきましょう。

・1杯分:10g~12g
・2杯分:20g前後
・3杯分:25〜30g前後
・4杯分:35〜40g前後

以上が目安の量になります。

コーヒーの濃さは人それぞれ好みがすごく出ます。上記の目安の量を基準にしながら色々試し、自分のベストな量を見つけるといいと思います。

粉の量を計るときは、簡単に適量を計ることができるメジャースプーンがおすすめです。すりきり1杯がちょうど上記で紹介した1杯分の量になるので、増やしたり減らしたりするときも簡単です。ぜひ用意しておきましょう。

より厳密に計量したい方には、0.1g単位で測れるデジタルタイプのキッチンスケールがおすすめです。

ドリップコーヒーを淹れるときの湯量

美味しいコーヒーを淹れるための一杯あたりの湯量は、140㏄~160㏄が目安です。
先にも紹介しましたが、この140cc〜160ccを蒸らしも含めて4回に分けて注ぎ、コーヒーを淹れていきます。

ただし、コーヒー豆と同じく湯量も好みが大きく出ます。お湯を減らせばコーヒー成分が濃くなるので重厚な味わいに、お湯を増やせばコーヒー成分が薄まるのでスッキリした味わいになります。

美味しいと思うコーヒーは人それぞれ違いますし、もっと言えば同じ人でもその時の気分で違います。朝はスッキリしたコーヒーが飲みたい方もいるでしょうし、食後は眠気を抑えるために濃厚なコーヒーが飲みたい、という方も少なくないはずです。

そういう意味では、美味しいコーヒーとはコーヒーそのものが美味しいだけでなく、気分にもマッチしたコーヒーと言えます。

上で紹介した湯量や粉の量も目安に、自分にぴったりな量や気分に合った量を見つけてみてください。

美味しいドリップコーヒーを淹れるコツ3個

美味しいドリップコーヒーを淹れるコツは3つあります。

・必ず蒸らしを行う
・お湯は真上から中心に注ぐ
・器具やカップを温めておく

それぞれ詳しく説明していきましょう。

1. 必ず蒸らしを行う

美味しいコーヒーを淹れる上で絶対に必要な工程が「蒸らし」です。

蒸らしをおさらいすると、95℃前後のお湯を20ccほどコーヒー豆の粉の上にやさしく「置くように」注ぎ、粉全体に均一にお湯をふくませてそのまま20秒ほどおく、という工程です。サーバーに置いたお湯がポタポタと垂れてきたら蒸らしの適量を注げたサインでしたね。

この蒸らしがないとコーヒーの美味しさを充分に引き出すことができません。必ず行いましょう。

2. お湯は真上から中心に注ぐ

コーヒー豆にお湯を注ぐ際は必ず真上から中心に注ぎましょう。

フィルターのある壁面から中心に向かってお湯を注ぐと、コーヒーの成分をまんべんなく抽出できなくなってしまいます。お湯は中心から「の」の字を書くように注ぎましょう。

また慣れてきたら、注ぐお湯の量とサーバーに落ちるコーヒーの量も気にしてみましょう。理想は、サーバーに落ちるコーヒーの量と注ぐお湯の量がイコールになることです。

ドリッパー内の湯量が一定になるので、コーヒー成分をまんべんなく抽出することができます。

3. 器具やカップを温めておく

コーヒーは冷めれば冷めるほど酸味などが増し、色々な味がしてきます。冷めたコーヒーはなんだか苦手、という方も少なくないはずです。

それもそのはず、コーヒーを美味しいと感じられる温度限度は60℃。美味しいコーヒーを楽しむためにはコーヒーを冷まさないようにする必要があるのです。

そのため、コーヒーを淹れる器具や、コーヒーを注ぐカップは温めておきましょう。器具やカップを温めるという一手間だけで、コーヒーが冷めるのを遅らせることができ、美味しいコーヒーが長く楽しめるようになります。

まとめ

この記事の内容をまとめておきます。

・ドリップコーヒーは挽いたコーヒー豆の上からお湯を注いで抽出したコーヒーのこと
・必要な道具は「ペーパーフィルター」「ドリッパー」「サーバー」「細口ドリップポット」「メジャースプーン」「カップ」「コーヒー豆」「お湯」の8つ
・11ステップでドリップコーヒーは美味しく淹れられる
・コーヒー1杯分の粉の適量は10~12g
・湯量は140㏄~160㏄。温度は95℃前後

ハンドドリップは器具も手に入りやすく、誰でも手軽にコーヒーを淹れることができる一方、淹れる人によって全く違う味になるという奥深さも備えたコーヒー抽出方法です。

ぜひいろいろ試しながら、自分にぴったりな淹れ方を見つけてくださいね。


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