DRIP POD STORY
【DRIPPOD】雲の上のコーヒー農園「コロンビア ルパタ農園」
“ルパタ” とはスペイン語でガリバー旅行記に出てくる“ラピュタ” のこと。
コロンビアのモンテベージョ地区の栽培地の標高は2,000m を超え、まるで雲の上のコーヒー農園。
冷涼な気候のもとでゆっくりと成熟することで、フルーティーな酸味と甘味を引き出しています。
目次
ルパタ農園・ハイメ氏との出会い
UCCには、世界中の産地で栽培方法をはじめ、様々な農事指導等をしている農事調査室という専門の部門があります。その部門の責任者でもある中平が、世界各地に点在する農園を飛び回り、最高品質のコーヒーを栽培できる環境を探し求めていた中で出会った農園の一つが、ハイメ氏が経営するルパタ農園でした。類い稀な自然環境と行き届いた設備、そしてハイメファミリーによって手入れされた品質のよいコーヒーに一層の可能性を感じ、2018年にUCCとの取り組みがスタート。農園の名前「ルパタ」も中平が名付けました。
元々、素晴らしい条件が揃っている恵まれた農園ですが、更なる品質向上のために、品種の選定、栽培、収穫、精製方法などあらゆる工程において、UCCはアドバイスやサポートを行い、最高のコーヒー作りのため、信頼関係を築きながら、二人三脚で取り組みを続けています。
標高2,000m から生み出される豊かな甘みと上質な酸味、香り
赤道直下の2,000m 以上の高地という特殊な環境は、コーヒー栽培にとってまさに理想の環境でした。太陽に近く、常に日差しをたっぷり浴びることが出来る一方で、気候は年間を通じて安定しているため、植物であるコーヒーは活発に光合成を行うことが出来ます。
さらに雲上に位置するほどの標高により夜間に冷え込むことで、日中にしっかりと光合成を行い生み出した糖分を実や種子のなかに貯め込もうとする働きが生まれ、甘みが存分に凝縮されたコーヒーとなるのです。
光合成によりうまれた糖分は、昼夜の厳しい気温差に晒されることで余韻の長い豊かな甘みを感じさせるだけでなく、複雑で上質な酸味と芳醇な香りを生み出します。
天然林の保全、自然と共存するサステナブルな活動
ハイメ氏は、農園づくりの際、木の伐採を禁じるとともに天然林を保全しながら、植樹なども行い、新たに森を広げる活動にも積極的に取り組んでいます。また、農園内の山からは豊かな水が湧き、彼らはそれをコーヒーの洗浄や精製に使用しています。澄んだ湧き水は、コーヒーをクリアな味わいに仕上げる大切な要素となります。そうして恵みを享受したのち、自身で設置した処理施設で、排水をもとの水質に近い状態にしてから、川に返すような取り組みも行っています。天然林の保全や森を広げて動植物の保全に努めること。水を自然に近い状態に戻すことなど、自然との共存を意識したコーヒーづくりをすることで、持続可能なコーヒー栽培を目指しています。
希少な自然環境の恩恵を最大限に活かし、高品質なコーヒーを生み出しているルパタ農園の活動からは、ここでしか生み出すことのできないテロワールを大切に守り続けていこうとする矜持が感じられます。
ドリップポッド「コロンビア ルパタ農園」
ピーチやいちぢくのようなフルーティで明るい酸味と、 バニラやミルクチョコのような優しい甘みが特長。
マスカルポーネのようなクリーミーな舌触りと、カラメルの ように長く舌の上に残る余韻をお楽しみいただけます。