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“水素焙煎コーヒー”が試飲できる「UCCミライ珈琲店」開催
東京・日本橋のCOREDO室町テラス1階・大屋根広場で2025年4月23日、「UCCミライ珈琲店」が開催された。UCCドリップポッド10周年企画の一環として、“水素焙煎コーヒー”を無料で試飲できる1日限定のイベントに、買い物客や周辺のオフィスワーカーが集まった。

水素焙煎コーヒーとは、水素を熱源とした焙煎機でローストしたコーヒー豆で、UCCが世界で初めて量産を開始した。従来の熱源である天然ガスとは異なり、燃焼時にCO2を排出しないだけでなく、水素焙煎ならではのおいしさを引き出すことに成功した。


参加者は水素焙煎コーヒーを紹介するパネルを見たあと、キッチンカーで簡単なクイズ「今日ご提供する未来のコーヒー、一体なに焙煎のコーヒーでしょう?」という出題に対して、「水素焙煎!」と正解できた参加者は「DRIP POD YOUBI」のスイッチをみずから押してコーヒーを抽出。ドリップポッドの「水素焙煎 イルガチェフェ地方産コーヒー」がホットまたはアイスで提供された。
ランチタイムにオープンした会場には、水素焙煎コーヒーを求める参加者が列を作り、DRIP POD YOUBIや水素焙煎のコーヒーを使用したドリップポッドカプセルをはじめ、レギュラーコーヒーやワンドリップコーヒーなどの製品も展示された。


ホットを試飲した参加者に感想を聞くと、同僚と来ていた20歳代の男性は「ハンドドリップのコーヒーに比べて酸味が強めでフルーティーな感じですね。実は学生時代、コーヒーチェーン店でバリスタのアルバイトをしていました」と、コーヒー通ならではの感想。一方、60歳代の女性は「コーヒー専門店のブラックコーヒーは重くガツンとくるので量を飲めないけど、カップ1杯をこんなに早く飲んだのは初めて。けして薄いわけではないのに。飲み終わった後の口の中も、すごくおいしいです」と、飲みやすさにびっくり。「家ではハンドドリップでUCCの一番苦い豆を淹れていますが、たまにこのように提供されると、酸味のあるコーヒーもいいなと思います」という50歳代の男性もいて、新たなおいしさとの出合いがあったようだ。


当日はあいにくの小雨模様だったが、50歳代の男性と一緒に参加した20歳代の男性はアイスを選択。「私も全く同感です。いつもビター系のコーヒーを飲んでいるのですが、こうしてエチオピアの豆をアイスで飲むのもおいしいです。これから夏にかけてはいいですね! DRIP POD YOUBIには、普通のコーヒー粉を入れるフィルターもついていると知って気になりました」と、マシンにも興味をもってくれた。「アイスにしておいしかったです。おいしいアイスコーヒーはあまりない気がするし、お店ではそんなに種類がないので」と、ドリップポッドならではのアイスコーヒーのおいしさに出合えたのは20代の女性だった。
飲み終わった紙カップは「おいしかった!」「イマイチだった」と、飲んだ感想をいずれかに投票してもらう形式で回収した。結果は95%が「おいしかった!」に投票。さらに回収後の紙カップは王子ホールディングスによるリサイクルプログラムでペーパータオルにリサイクルされ、今後ドリップポッドのイベントで使用される予定だ。

おいしい、
しかも環境にいい“水素焙煎コーヒー”
UCCミライ珈琲店を開催した背景について、ドリップポッドのブランドマネージャーである小牧美沙に聞いた。
「今回のイベントはドリップポッド10周年記念テーマ『おいしさをもっと、あたらしく』の一環であると共に、同日発売された水素焙煎コーヒーならではのおいしさを広くお伝えするため開催しました。UCCの富士工場で4月から、新開発の大型水素焙煎機『HydroMaster(ハイドロマスター)』による水素焙煎コーヒーの量産を世界で初めて開始しましたが、熱源を天然ガスから水素に転換することで年間約6,000トンの生産量あたり、約570トンのCO2を削減することができます。それだけでなく、ごく弱火でも安定して燃焼する水素の特性により、フルーティーな香りや甘さを引き出す温度帯を長く保つことで、いままでにないコーヒーのおいしさを引き出すことが可能になりました」

「UCCサステナビリティ指針『2040年までにカーボンニュートラルの実現』の実現に向けた水素焙煎機の開発と、UCCが培ってきた焙煎技術が出合ったことで生まれた、新たなコーヒーのおいしさこそ、ドリップポッド10周年のテーマ『おいしさをもっと、あたらしく』を体現するものと考え『UCCミライ珈琲店』を企画しました」
「おいしい、しかも環境にいい」ことを広く知ってもらいたいと語る小牧。ユーザーにとって最優先のおいしさを提供することこそが、サステナビリティにつながる道であると確信している。
