JOURNAL

DRIP POD開発ストーリー
【生い立ち編】
創業90年のコーヒー専業メーカーであるUCCがドリップポッドを開発するに至った背景とは?
きっかけとなった出会いや込められた想いをお届けします。
一杯抽出マシンとの出会い
ドリップポッドの開発が始まったのは2013年。サードウェーブコーヒーの世界的な流行が起こり始めた頃。そのきっかけは、アメリカに向かう機内でのある「出会い」。機内販売カタログの中に当時出始めだった一杯抽出のマシンを見つけ、興味を惹かれた私たちは直接コンタクトを取ったのです。実際にそのマシンを使ってみると、ひとつひとつのカプセルがコーヒーの個性を見事に活かしていることに驚きました。そして次第に、「日本の水と味覚に合ったオリジナルの一杯抽出マシンを開発したい」という想いが湧き上がってきたのです。

マシンだけでなく個包装のカプセルも作るという決断
日本らしいコーヒー、つまりドリップコーヒーの高い技術を再現したマシンの開発とともに、私たちの考える「おいしいコーヒー」実現のためには、個包装のカプセルが必須でした。それまでのカプセルは開封した後の香りが飛ぶ、酸化が進むなどの課題がありました。いつでもフレッシュなコーヒーを味わえるようにするために、マシン、カプセル、両輪での開発となったのです。

エスプレッソではなくドリップにこだわる理由
なぜドリップコーヒーだったのか。それは、出汁などの日本の食文化に親しんでいる舌には、エスプレッソの濃厚な味よりもドリップコーヒーの澄んだ味の方が、家庭や職場など毎日誰もが楽しむコーヒーとしては馴染みがあって良いと考えたからです。また、産地の個性を活かしたコーヒーの繊細な味わいは、ドリップコーヒーのごまかしがきかない抽出方法でこそ味わってほしい。コーヒーのおいしさを追求してきた、UCCのこだわりでもありました。

家庭に届けたいコーヒーの「楽しさ」
わたしたちが伝えたいコーヒーの魅力のひとつに、「コーヒーの味わいの豊富さ」があります。コーヒーには産地によって個性があり、気分や時間、好みに合わせてさまざまな味を選べます。家庭でもシーンに合わせたコーヒーを楽しめるようになれば、日本のコーヒー文化はもっともっと豊かになるはず。おいしさとともに、そんな楽しみも知っていただけるシステムづくりを目指しました。