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JOURNAL

ディーン&デルーカブレンド共同開発

どんな日にも「ハレ」のひとときを届けたい

DRIP PODがDEAN & DELUCAと共同開発を行った「ディーン& デルーカブレンド」。日常の中の「ハレ」を目指して開発されたカプセルには、どのような想いが込められているのでしょう。 開発に携わった、DEAN & DELUCA COMPANY でカンパニー長を務める株式会社ウェルカムの田中大資さんと、味覚開発・プロレシピ開発に携わったコーヒーのプロフェッショナルであるUCCの村田果穂さんのお二人に話を伺いました。

きれいな酸味のある、<br />
シーンレスなおいしさ

きれいな酸味のある、
シーンレスなおいしさ

村田:今回開発した「ディーン& デルーカブレンド」は、フルーティーな酸味やニュアンスのある甘味を意識した味わいに仕上がりましたね。

田中:はい。家庭用のコーヒーの抽出マシンだとパンチを出すために苦味やコクにフィーチャーする味わいになりがちだと感じるのですが、DRIP PODはきれいな酸味や甘さを素直に出せるのが魅力だと思っています。今回のディーン& デルーカブレンドも、酸味といっても決して尖った味ではなく、いつ、どこで飲んでもおいしく、シーンレスに楽しめるものを目指しました。

村田:今回はフルーティーで甘味が特徴のホンジュラス「エルプエンテ農園」の豆をベースに、ルワンダやブラジルのスペシャルティコーヒーをブレンドしています。それぞれのコーヒー豆の魅力を引き出しつつ、特定の産地の風味だけが突出しすぎるのではない、バランスのとれた味わいに仕上がっていると思います。

村田:UCCは「おいしいコーヒーのある日常を多くの人に楽しんでほしい」という想いが強いので、その点に共感していただいたということですね。

田中:はい。DRIP PODのフラグシップモデルである「DRIP POD YOUBI」というマシンの開発を一緒にしたこともあり、UCCさんの生産者へのリスペクトの姿勢や、味に対するこだわりなど、共感する部分が多いこともありました。

村田:むしろ、社員ひとりひとりの生産者やコーヒーへの愛が強すぎるかもしれません(笑)。

田中:UCCさんのような大きな企業で、ここまで全員が真面目に味に向き合っているところは珍しいと思います。だからこそ、安心して一緒に開発を進めることができました。

村田:私自身、何度も農園を訪れ生産者の人柄やテロワールに触れることで「この豆の良さを最大限に引き出したい!」という想いを強く持っています。これが”UCC らしい” のかもしれませんが、どうしても職人気質というか、素材や味へのこだわりが強くなりがちです。でも田中さんは、味だけではなく、「飲み心地」や、「このコーヒーを飲むことでどんな体験ができるか」というお客様に近い視点で意見を下さり、すごく参考になりました。

田中:UCCさんが生産者と良い関係性を築いて、いいものを作っているのはもう分かっているので、そういう点では「こうしてほしい」とこちらからリクエストすることはなかったですね。作り手という存在をリスペクトしつつ、そこにあるストーリーをどうお客様に伝えていくか、届けていくかということが私たちのブランドとしてのポリシーであり、役割なので、消費者の視点に立って開発することは意識していました。

田中:最初はブレンドではなくシングルオリジンで、という議論もあったんですよね。でもやはりバランスというものを考えてホンジュラスとはまた違った、さわやかなグリーンを感じられるルワンダ、落ち着きのあるブラジルを組み合わせました。

村田:酸味の強い味わいは現在のトレンドではあるのですが、やはりいつでも飲みたくなるものにするために、穏やかな印象にしています。それでも個性を感じられておいしい、絶妙なバランスを実現できました!

田中:そうですね。DEAN & DELUCAはハレの日のイメージが強いと思いますが、もっと日常で楽しんでもらえる存在でありたいと考えているので、今回のコーヒーカプセルはそのきっかけとなる理想的な仕上がりになったと思います。

村田:日常やシーンレスをコンセプトにした背景には、どんな考えがあったのでしょう?

田中:やはり新型コロナの流行は大きかったかもしれません。社会的な変化によって「暮らしにおいて何を大切にするか」という優先順位が多くの人の中で明確になったことで、日常で選ばれるもの、エッセンシャルなブランドであることの大事さを実感しました。

日常の中に、<br />
ハレがあってもいい

日常の中に、
ハレがあってもいい

田中:味のこだわりという点では、DRIP PODはとても高い性能を備えていますよね。コーヒー自体の味の良さに加えて、繊細な味の違いを再現できる「プロレシピ」という機能があり、しかもカプセル式でいつでも手軽に楽しめるというのは、とても大きなことだと思います。

村田:いつも一定のクオリティで抽出するというのは、バリスタでもけっこう難しいんです。この味は、私の「生産地への重い愛」(笑)と、DRIP PODの「プロのハンドドリップの抽出メカニズム」との掛け算があったからこそ生まれたものだと思います。私たちの理想とする味をいつでもお届けできるDRIP PODの性能は、やはり心強いものです。

田中:「DRIP POD YOUBI」や今回共同開発した「ディーン& デルーカブレンド」は、簡単においしいコーヒーを淹れられると同時に、淹れるという行為自体に体験価値があると思っています。何でもない日常の中に、少しだけ特別な体験をもたらす「日常の中のハレ」を提供できる存在。そういうものになっていければうれしいですね。

村田:今回のカプセルには専用のプロレシピ【Good Times】もあるので、ぜひそちらも試していただきたいですね。プロレシピではより甘さやフルーティーな印象を強く感じられると思います。コーヒーだけでも十分リフレッシュできますが、フルーツや、フルーツの入ったスイーツと合わせると、よりお互いの良さを引き立たせてくれると思います。

田中:今回のカプセルは安心感のある、いつでも飲みたくなるような飲み心地を期待以上に実現できたと思っています。コーヒーを飲むという「体験」を、ぜひとも楽しんでください。

村田:いつでも飲める、日常になじみやすい味ですが、素材の良さも最大限に引き出した味わいにしています。飲むときに、少しでも産地を感じていただけるとうれしいです。