COFFEE COLUMN

アイスコーヒーをおいしく味わう
グラスの選び方
夏に味わいたい、風味豊かなアイスコーヒー。さらにおいしく楽しむためにおすすめしたいグラスやコースターなどのアイテムをインテリアや食のスタイリストとして幅広く活躍されている、来住 昌美 さんに紹介いただきました。
グラスの素材を知る
ガラス製のグラスはコーヒーそのものの色合いを楽しめて、透明感のある見た目から涼やかな印象を演出できます。また、味わいや香りに影響を与えないため、コーヒー本来の風味をしっかりと味わうことができます。
保冷効果の高い素材を選ぶなら、銅製のマグやタンブラーがおすすめです。ガラス製のグラスと比較して長時間冷たい状態を保てるため、しっかりと冷えたアイスコーヒーをじっくりと楽しみたい時のグラスとして最適です。

保冷性に優れた
「銅製 タンブラー」
銅製タンブラーは熱伝導が良いので、最後まで冷たく飲めます。手から伝わる冷たさと、キリッと冷たいアイスコーヒーの美味しさで暑い夏も楽しめます。銅本来の美しい風合いが魅力の「tone」tumbler がおすすめ。
コクがありながら、すっきりとした飲み口のコーヒーを選ぶと、飲み始めから最後まで、よりおいしく楽しんでいたかでるのではないでしょうか。また氷が溶けにくいので、アイスカフェオレにもぴったりです。
おすすめのカプセル:「有機栽培コロンビア」、「鑑定士の誇り リッチブレンド」
グラスの形状と味わいの関係
コーヒーの味わいを最大限に引き出すためには、ブレンド、焙煎、抽出方法など、様々な要素がありますが、実は飲用するときのカップやグラスの形状も大切な要素の一つ。コーヒーの味わいに合わせて、グラスの形状を変えるだけで味わいさらに広げて楽しむことができます。
まずは、グラスの形状とコーヒーの味わいの関係について解説します。

ゆったり香り広がる
「広口グラス」
グラスの口が広がった形の「広口グラス」。コーヒーの表面積が大きいため、香りが広がりやすくなります。また、口の中全体に広がりやすいため、口当たりが柔らかく、まろやかさを感じやすくなります。
私も実際に「WASHIZUKA GLASS STUDIO」clear cup を愛用しており、アイスコーヒーを飲む時はコレと決めています。薄い飲み口はアイスコーヒーをより美味しくしてくれる気がします。繊細さがありながらも、手仕事ならではの温かさがあるグラスです。
おすすめのカプセル:「モカ&キリマンジァロ」、「ハワイコナブレンド」

アロマをダイレクトに楽しめる
「ストレートグラス」
細長い形状の「ストレートグラス」は口が狭く、香りが直接届きやすいので、ダイレクトに液体から香るアロマを感じることができます。苦味を感じやすい舌の奥側に液体が届きやすいため、中炒り~深炒り特有の香ばしいアロマを楽しみながら、切れの良い苦味とコクをバランスよく味わうのにおすすめのグラスです。
おすすめは「Sghr Imperfect」タンブラーです。一度解けたガラスを再利用して作られているので、風合いが異なり一つひとつの豊かな表情が楽しめます。
おすすめのカプセル:「鑑定士の誇り アイスコーヒー」、「炭焼珈琲」

シーンに合わせたグラス選び
日常的にアイスコーヒーを楽しむなら、耐久性に優れたグラスやタンブラーを。外出先やオフィスでは、保冷性のあるタンブラーを選べば、最後の一口までひんやりとした美味しさが続きます。ゆっくりと特別な時間を過ごすときは、デザイン性のあるグラスを。透明感のあるガラスや繊細なフォルムのグラスなら、見た目の美しさも楽しめます。
また、持ちやすく飲みやすい形状も大切なポイント。手にしっくり馴染む曲線や、口当たりの良いリムを選べば、より快適にコーヒーを味わえます。シーンに合わせてグラスを選ぶことで、毎日のアイスコーヒーがさらに心地よく、特別なひとときになります。

コースターの種類と選び方
結露を吸着してくれる素材や布地のものなど、じっくりとアイスコーヒーを楽しむときに便利なのがコースターです。
コースターは、その日の気分やシーンに合わせて気軽にさまざまな種類を楽しむのがおすすめ。フラットなプレートや小皿をコースターとして活用すれば、手軽にアレンジができます。
また、厚手の帆布生地なら、端の処理をせずに切りっぱなしの風合いを生かして使うのも一つのアイデア。シンプルながらも味わいのあるデザインになり、自分だけのオリジナルコースターとして楽しめます。コーヒーの味わいやデザインだけでなく、飲むシーンに合わせてグラスを選んで、ワンランク上のアイスコーヒーを楽しんでみてください。