COFFEE COLUMN
味わい別カプセルの選び方
ドリップ式で丁寧に淹れる、ドリップコーヒー。
その抽出工程はシンプルゆえに、使うコーヒー豆の種類や挽き方、抽出時間によって、味わいが大きく変わるのが特徴です。
どのような味わいのコーヒーが自分の好みに合うのかを見つけられると、さらにコーヒータイムが豊かになり、楽しみ方が広がります。
コーヒーの味わいの要素を知る
コーヒーの味わいを左右する要素には、「酸味」、「苦味」、「甘味」、そして濃度感を表す「ボディ」があります。これらの要素は、それぞれのコーヒー豆の産地や焙煎度、そして抽出方法によってなります。
抽出方法による味わいの調整
ドリップコーヒーの味わいは、豆の選び方だけでなく、抽出方法にも大きく左右されます。以下のポイントを調整することで、好みの味わいに近づけることができます。
【挽き方】粗挽きにすると抽出がゆっくり進み、苦味が強調され、ボディが重くなります。逆に細挽きにすると、酸味が際立ち、軽やかな味わいになります。
【水温】高めの水温(90~96℃)で抽出すると、コーヒーの苦味やコクが強くなります。低めの水温(80~85℃)では、酸味が際立つ軽やかなフレーバーが得られます。
【注ぎ方】お湯を一度に注ぐと、濃厚でビターな味わいが強調されます。少量ずつゆっくり注ぐと、バランスの取れた味わいが引き出されます。
甘みとバランスの取れた味わいを
好む方には
甘みと味わい全体のバランス感を重視する方には、中炒りのコーヒー豆を選んで。おすすめは、コロンビアやグアテマラ産の豆。程よい苦みと酸味があり、甘みも感じられるバランスの良い味わいが特徴です。洋ナシのような甘く優雅な香りを味わうなら、ブルーマウンテンコーヒーもおすすめです。中南米エリア特有の高地で育まれたコーヒーは、寒暖差により、成長が緩やかで豆の密度が高くなると言われています。温度は低すぎると上手く成分が抽出されにくいため、90℃前後の温度帯で一定のスピードで抽出することで、甘い香りと濃厚なコクをしっかり引き出すことができます。
自分に合ったコーヒーを
見つけるためのポイント
自分に合ったコーヒーを見つけるためには、さまざまな豆や挽き方を試してみることが大切です。初めての豆は少量を購入し、複数の抽出方法で試すことで、味わいの違いを実感できます。また、自分の好みに合った淹れ方を見つけることで、日々のコーヒータイムがより充実したものになるでしょう。