ARRANGE / MARIAGE
![クリスマスを彩るドイツの“シュトーレン”](https://media.drip-pod.jp/wp_magazine/wp-content/uploads/2024/12/シュトーレンTOP.webp)
ドイツ発祥のシュトーレン
世界には数多くのお菓子が存在し、その原点を辿るとその時代背景が見えてきて、よりお菓子を食べることが楽しくなる。そんな様々なお菓子の魅力と、面白い世界を、スイーツメディアufu.(ウフ。)編集長の坂井勇太朗さんにご紹介いただきました。
シュトーレンとはどんなお菓子?
シュトーレンとは、ドイツ発祥の発酵菓子です。中心地となるのは、ザクセン州のドレスデン。基本的な作り方はパンと同じ、イースト(酵母)を使います。宗教的な意味合いが強く、真っ白な見た目から「イエスキリストの枕」「イエスキリストがおくるみにくるまれた姿」などともいわれています。
そしてキリスト教のアドベント(クリスマス・イブの4週間前からイブまで)の期間に、薄くスライスして少しずつ食べながら、クリスマスの到来を楽しみに待っていたことから日本でもその文化が伝わりました。
![コーヒーと一緒に、食べ比べで楽しむシュトーレンの文化](https://media.drip-pod.jp/wp_magazine/wp-content/uploads/2024/12/シュトーレン_2.webp)
コーヒーと一緒に、食べ比べで楽しむシュトーレンの文化
一般的なシュトーレンの中身は、ドイツの地域差はありますがアーモンドをのばしたマジパンとナッツ、お酒に漬けたドライフルーツ。
たっぷりのバターをくぐらせ、真っ白な粉糖をまぶして出来上がるのが、皆さんの知っている一般的なシュトーレンです。
日本におけるシュトーレンは、日本の柑橘や苺、またポピュラーな食材でいえばチョコレートであったり、バニラからお茶、コーヒーまで。本場ドイツでは考えられない組み合わせのシュトーレンが。パン屋さんのみならず、ケーキ屋さん、焼き菓子スタンド、レストランと幅広く販売されています。
今回、筆者が選んだ食べ比べはこの3種類。一番上からバニラ専門店の「ヒューモルガン」(日本橋)、ミニマル(代々木上原、オンラインetc.)、そして一番大好きなシュトーレン「トラン・ブルー」(飛騨高山)。
![](https://media.drip-pod.jp/wp_magazine/wp-content/uploads/2024/12/2個目.webp)
飛騨高山の「トラン・ブルー」は年間でこの時期に5000本以上のシュトーレンを作ります。シェフである成瀬さんはパンの世界大会にも出場した、凄い方。日本でシュトーレンづくりを広めた人といっても過言ではありません。大きな特徴は真っ白な雪景色のような粉糖と、カリッとしたナッツの香ばしさがたまらない味わいです。
![](https://media.drip-pod.jp/wp_magazine/wp-content/uploads/2024/11/ブルマン1200x1200.png)
個性豊かな様々なシュトーレンには、どんな味わいでもうまくまとめてくれ、至福のひとときを与えてくれるのはブルーマウンテンブレンドを合わせて。
![ブルーマウンテンブレンド](https://media.drip-pod.jp/wp_magazine/wp-content/uploads/2024/09/capsule_05.png)
Profile
坂井 勇太朗
編集者。1987 年生まれ。立教大学を卒業。
2010年に風讃社入社、『ひよこクラブ』配属。2017 年にベネッセコーポレーション「サンキュ!」編集部へ出向。2020年「ufu.」編集長就任。Twitter「くりたろう」ではフォロワーは1年で1万人を超え、お菓子系の中ではトップクラスのバズるエンゲージメントを持ち合わせる