ARRANGE / MARIAGE
ホリデースイーツとコーヒー
世界各地のホリデースイーツとコーヒーを楽しむ、このシーズンならではのコーヒーマリアージュをご紹介します。
シュトーレン ×
マンデリン&ブラジル
ドイツの伝統的なクリスマスのお菓子である「シュトーレン」。ドライフルーツやナッツがたっぷりと入った生地を発酵させ、表面には砂糖がまぶされています。クリスマスまでの日々を楽しむため、少しずつスライスして食べるのが習わしです。フルーティーな甘さと香りが特徴的で、バターや砂糖の風味が時間をかけて馴染み、日ごとにその味わいが深まります。
「シュトーレン」と合わせるなら、ドライフルーツのような甘い余韻やカカオやスパイスのような風味のあるインドネシア マンデリンがおすすめ。
マンデリンのほのかな苦みとカカオやスパイスを思わせる風味が、シュトーレンの甘さと見事に調和し、ドライフルーツの甘い余韻を引き立てます。
パネトーネ ×
モカ&キリマンジァロ
イタリア発祥の「パネトーネ」は、ドライフルーツやシトラスピールをたっぷりと混ぜ込んだ、ふんわりとした食感の発酵パンです。特にホリデーシーズンに楽しまれることが多く、軽やかな甘さと柔らかな生地が特徴。バターの香りがふわっと広がり、フルーツの爽やかな酸味が口の中に広がります。
「パネトーネ」と合わせるなら、エチオピアやタンザニア産のコーヒーがおすすめ。エチオピアやタンザニアのコーヒーは、華やかなフローラルな香りとフルーティーな酸味があり、パネトーネのドライフルーツの甘酸っぱさを引き立てます。
パブロバ ×
グァテマラ& コロンビア
南半球オーストラリアやニュージーランドのホリデースイーツの定番「パブロバ」。サクサクのメレンゲにクリームやフルーツをトッピングした軽やかなデザート。メレンゲの甘さと、トッピングされたフルーツの酸味が絶妙にマッチし、エアリーで口溶けの良い食感が魅力です。
「パブロバ」に合わせるなら、中炒りのコロンビアやグァテマラ産のコーヒーがおすすめ。コロンビアのコーヒーは、柔らかい酸味と甘みを持ち、トッピングされたフルーツの酸味を引き立てながらメレンゲの甘さと絶妙なバランスを作り出します。また、グァテマラのコーヒーは、チョコレートやナッツのようなコクがあり、メレンゲの軽さと対比することで、豊かな味わいのコーヒーマリアージュが楽しめます。
ポルボロン ×
鑑定士の誇り リッチブレンド
スペイン アンダルシア地方生まれの伝統菓子「ポルボロン」は、ほろほろと口の中で溶けるような食感が特徴のクッキー。口の中でほろほろと崩れる前に、3 回「ポルボロン」を唱えられたら、願いが叶うという言い伝えがあるまさに幸せを運ぶクッキーとして親しまれています。結婚式やクリスマスなどの祝いの場で振舞われることが多いお菓子です。
「ポルボロン」に合わせるなら、ナッツのような香ばしさと甘みがあるブラジル産のコーヒーがおすすめ。コーヒーの柔らかい苦味が、ポルボロンの甘さと溶け合い、余韻のローストナッツの香りが引き立ちます。