ARRANGE / MARIAGE
焼き菓子とコーヒー
焼き菓子とコーヒーを上手く組み合わせて楽しむコツ、おすすめの組み合わせをご紹介します。
甘さと苦味のバランスを考える
パウンドケーキなどのバターや砂糖をたっぷりと使った甘い焼き菓子には、苦味と濃厚なコクのあるコーヒーを、反対に甘さ控えめのサブレなどの焼き菓子には、苦味は控え目でマイルドな味わいのコーヒーを合わせると相性良く組み合わせることができます。
似た味わいのもの同士を組み合わせることで、重なり合う味わいが打ち消され、隠れていた風味が引き出されます。
それぞれの香りを意識して組み合わせる
焙煎したコーヒーの香りは、フルーツやフローラルな香り、ローストナッツやカラメルのような香ばしい風味など様々な香り成分を含みます。焼き菓子に使われている素材の香りとの相性を考えて、コーヒーを選ぶことで風味の重なりを楽しむことができます。
フロランタン ×
オータムブレンド
カリッとしたクッキー生地の上に、香ばしいアーモンドスライスと甘いキャラメルがたっぷりと乗ったフランスの伝統的な焼き菓子「フロランタン」。
ひと口食べれば、キャラメルの甘さとアーモンドの香ばしさが口いっぱいに広がり、その繊細でリッチな風味が楽しめます。「フロランタン」と合わせるなら、ナッツのような香ばしさと濃厚なコクと甘みのあるブラジルを主体にコロンビアがブレンドされたバランスの良い味わいのコーヒーがおすすめ。
ブラジルをベースにした今秋限定ブレンド「オータムブレンド」と合わせれば、ヘーゼルナッツのようなフレーバーが重なり合い、ナッツの風味に立体感が生まれてさらにリッチな印象に。またメープルのような優しい甘みやシナモンのような甘い香りがリッチなキャラメル感をより一層際立たせます。
オータムブレンド
2024
※11/1一般発売予定です。
カヌレ ×
鑑定士の誇り スペシャルブレンド
フランス ボルドー発祥の焼き菓子「カヌレ」。表面はカリッと内側はしっとりと、くせになる独特な食感の焼き菓子。一口噛めば、バニラやラム酒の香りが豊かに広がります。
「カヌレ」と相性の良いコーヒーは、ローストナッツのような香ばしさにクリーミーな舌触りのブラジル。「カヌレ」の香ばしい味わいとコーヒーの苦味が重なり和らぐことで、コーヒーのもつドライフルーツのような甘くフルーティーな印象が引き出されます。
キャロットケーキ ×
マンデリン&ブラジル
イギリスでは古くから作られてきた家庭の焼き菓子「キャロットケーキ」。今では日本のベーカリーやベイクショップでも見かけることが増えてきました。キャロットの自然な甘さにシナモンやナツメグ、ジンジャーなどの数種類のスパイスがアクセントになった甘さ控えめの生地に、クリームチーズフロスティングのトッピングが添えられているスタイルが主流です。
「キャロットケーキ」のもつ、スパイシーな香りを引き立てて楽しむなら、ブラジルやインドネシア マンデリンのような甘さと複雑味のあるハーブのような風味が感じられるブレンドがおすすめ。
お互いの持つ香りが引き立ちあい、風味の広がりが楽しい組み合わせに。
チョコチップクッキー ×
カフェインレスコーヒー
サクサクとした生地の食感とチョコレートの風味が楽しい、人気の定番焼き菓子「チョコチップクッキー」。
相性の良いコーヒーと一緒に味わうことで、甘さと苦みの調和、風味の広がりを楽しむことができます。
おすすめは、アーモンドのようなナッツの風味豊かな中炒りのブラジル。
コーヒーの苦みがチョコレートと重なり合うことで、後ろに隠れていたアーモンドのような香ばしい風味が引き立ちます。
マドレーヌ ×
グァテマラ&コロンビア/
モカ&キリマンジァロ
バターにしっとりとほのかにレモンやバニラのやさしい風味が香る、「マドレーヌ」。
相性の良いコーヒーは、「マドレーヌ」の繊細な風味と相性の良い、苦味がマイルドでコクのある中南米のグァテマラやコロンビア。コーヒーと合わせると、バターのコクを引き立ててミルクキャラメルのような甘さを楽しみいただけます。
レモンのフルーティーな風味を引き立てたい時は、華やかな甘い香りをもつエチオピアがおすすめ。
あわせると、レモンのような爽やかな余韻が口の中に広がります。