JOURNAL

コーヒー産地を訪ねて
南米・コロンビア編
アンデスの山脈が三方向に走り、火山性の肥沃な土壌と多彩なマイクロクライメイトが交差するコロンビア。標高1,200〜2,000mの高地に広がるコーヒー畑では、昼夜の寒暖差が果実をゆっくり熟させ、甘み・酸味・香りのバランスに優れた味わいが生まれます。

コロンビアコーヒーの多様な味わい
コロンビアの一杯は、柑橘のような爽やかな酸味やリンゴを思わせる酸味、キャラメルやブラウンシュガーの甘みやカカオ由来のコクが特徴。主要な栽培品種はカスティージョ、カトゥーラ、コロンビア、ティピカ、ブルボン品種。精製はウォッシュド※が中心で、コクがありながらクリーンで整った味わいと称されています。近年はハニーやナチュラル精製のロットも増え、フルーティーさや奥行きがさらに広がっています。
※ウォッシュド・・・コーヒーの実を生豆(なままめ)に精製(せいせい)する方法のひとつ。収穫したコーヒーの実を水槽に入れ、混入物や未熟豆を除去した後、果肉除去し、再度水洗いなどして粘液質を取り除いてから乾燥し、脱穀機にかけて生豆(なままめ)にする方法。「水洗式」とも言う。

代表的な生産地と味の特徴
ウイラ(Huila)
コロンビアアンデス山系の南部に位置するウイラは、肥沃な土壌と温暖な気候に恵まれ、年間を通してコーヒーづくりが進む産地です。雲がかかる日が多く、日射は平均で1日約3.5時間と短め。標高は海抜1,000〜2,200mと幅がありますが、県全体の平均は他地域よりやや低く、そのぶん気温は高めに推移します。この環境が実の成熟をゆっくり整え、過度なストレスをかけずに風味をまとめ上げます。
味わいは赤い果実やトロピカルフルーツの甘み、みずみずしい酸、キャラメルの余韻。口当たりはなめらかでバランス良好。自然条件と完成度の高いカップが、ウイラを“コロンビア屈指の品質”に押し上げています。
ナリーニョ(Nariño)
ナリーニョは、太平洋に面した赤道近くのコロンビア南西部。赤道直下の十分な日射と栄養豊かな火山性土壌に恵まれ、険しい山の斜面で栽培され、多くが手作業で収穫・乾燥されています。標高2,300m級の高地でも栽培できるのは、日中に谷にたまった熱が夜に山肌へ立ち上がり、冷え込みを和らげるという地形・気流の特性によるものです。低温下でゆっくり熟すため糖度が上がり、まろやかな酸と甘み、澄んだ余韻が生まれます。
アンティオキア(Antioquia)
アンティオキアはコロンビア北西部、アンデスの山麓に広がる老舗産地です。標高1,300〜2,200mの起伏と多様なマイクロクライメイトが、年間を通じて安定した生産を支えます。カップは柑橘系の明るい酸となめらかな口当たり、カカオ由来のコクにハーブや花のニュアンスが重なるのが持ち味。その中でもコロンビア ルパタ農園は、アンティオキアらしい柑橘の明るい酸にカカオ由来のコク、バニラを思わせる優しい甘みがバランスよくまとまった味わいです。

コロンビアならではの個性的な味わいが楽しめる
農薬や化学肥料を使用せず、堆肥による土作りを3年以上行った農園で栽培されたオーガニックコーヒーを100%使用。コクとクリーミーな酸味が広がる、やさしく豊かな味わいの一杯です。



