JOURNAL

コーヒー産地を訪ねて
ハワイ コナ編
世界三大コーヒーのひとつに数えられる「コナコーヒー」。その魅力は、ハワイ島の豊かな自然に抱かれて育った特別な味わいにあります。

世界三大コーヒーのひとつ コナコーヒーの魅力
「コナコーヒー」という名は、品質の高さを保証するブランドとして、世界的に知られています。その背景には、ハワイ州による厳格な表示基準と品質管理があります。ハワイ産のコーヒーすべてが「コナ」と呼べるわけではなく、コナ地区で収穫された豆だけに名乗る権利が与えられています。
「世界最大(the biggest)」と称されることもあるコナコーヒー。これは規模ではなく、その品質やブランド価値の高さに由来した表現です。小規模生産でありながら、世界中のコーヒー愛好家の心をつかむ、まさに“存在感の大きな”コーヒーといえます。

手摘みと厳格な等級審査で守られる
コーヒーの品質
コナコーヒーの主な品種は、アラビカ種の中でも原種に近い「ティピカ」。特にハワイ島で育ったティピカは、大粒で青みがかった美しい緑色の生豆となり、上品な香りとまろやかな酸味、すっきりとした甘みが特徴です。
花の開花時期は1月から5月、収穫は8月から翌年2月までと長期に渡り、一粒ずつ丁寧に手摘みされます。精製はウォッシュド方式*が一般的で、収穫当日に処理されることが多く、豆の鮮度と品質を最大限に保ちます。その後、ハワイ農務省による厳格な等級審査を経て、「エクストラ・ファンシー」「ファンシー」「No.1」などにランク分けされます。等級に満たない豆は「コナコーヒー」を名乗れない徹底ぶりです。
また、コーヒーの開花期には、白い花が一斉に咲き誇る「コナスノー」と呼ばれる風景が広がります。常夏の島に、雪が積もったような幻想的な景色が広がる様子は、まさに神秘的。マウナケアやマウナロアの聖なる山々から吹く風に揺れる白い花々には、コナコーヒーに宿る神聖ささえ感じられます。
※ウォッシュド(水洗式)の精製方法とは、収穫したコーヒーチェリーの果肉を取り除いた後、水で発酵・洗浄してから乾燥させる方法で、クリーンで明るい味わいが特長です。

37年の歴史を誇る
UCC直営農園とコナコーヒーの魅力
ところで、わたしたちUCCがハワイ島に直営農園をもっているのはご存じでしょうか。1989年の開園から37年、フアラライ山の裾野、標高460mほどのエリアにあるこの農園は、コナの街並みと美しい海を一望できる丘に広がっています。 敷地内には売店も併設され、コナコーヒーの魅力を体験できる場所になっており、コーヒー好きの多くの観光客が訪れます。

今回はUCC直営農園で働くゼネラルマネージャーの田路(とうじ)さんに、直営農園やコナコーヒーの魅力について伺いました。
PROFILE :ゼネラルマネージャー 田路 将規(とうじ まさき)
UCC上島珈琲入社後、中四国エリアで家庭用営業を担当。その後、マーケティング本部にて「BLACK無糖」「Cold Brew」「ゴールドスペシャル」などの製品開発に携わる。2025年よりハワイ・コナのUCC直営農園ゼネラルマネージャーとして農園運営全般を担当。

まずはUCC直営農園の特徴を教えてください。
—UCCハワイの自社農園では、栽培から一杯のコーヒーになるまでのすべての工程を一貫して見学できるのが大きな魅力です。コーヒーチェリーの収穫から、精製、焙煎、抽出まで、実際に見て、触れて、味わうことで、一杯のコーヒーの価値を深く知り、楽しんでいただけます。そして、多くのお客様が「一杯のコーヒーにこんなに手間がかかっているなんて知らなかった」と驚かれます。
農園でのおすすめの過ごし方はありますか。
—農園をじっくり楽しんだ後は、農園とハワイの海を見下ろすウッドデッキのカフェで、ぜひコナコーヒー100%を味わってみてください。その一杯は、きっと特別な味わいとして心に残るものになると思います。

コナコーヒーの品質やブランドを守るうえで、現場で大切にしていることは何でしょうか。
—毎日の工程を丁寧に積み重ねることを大切にしています。例えば、適切に肥料を与えることや、収穫のタイミングを見極めること、精製工程をきちんと管理することなど、どれも細かい作業ですが、それが最終的な品質と信頼につながると考えています。
コナコーヒーを取り巻く環境の変化はありますか
—気候変動や病虫害の影響により収穫量が不安定になる、ピッカーなどの労働力の不足、といった課題が増えていると感じます。それでも、世界中でコナコーヒーの高い品質が評価される機会はどんどん増えていると実感しています。

これからのコナコーヒーに、どんな可能性を感じていますか ーヒーの品質やブランドを守るうえで、現場で大切にしていることは何でしょうか。
—これからは単に生産量を増やすだけでなく、品質やそこに込められたストーリーを一緒に届けることが大切だと思っています。コナコーヒーはすでにブランドとして認知されていますが、体験を通してその価値や歴史、文化をもっと深く伝えていける可能性を感じています。
この土地でコーヒーに関わる仕事をしていて、誇りに思うことは何ですか
—コナという限られた地域で育つコーヒーは、世界的にも特別な存在です。その価値を守りながら次の世代へつないでいく仕事に携われることに、大きな誇りを感じています。そして、一杯のコーヒーを通じて、この土地の魅力や私たちの想いをお客様に届けられることが、何よりのやりがいです。

地元の方はどんな風にコナコーヒーを楽しんでいますか
—コーヒーは特別なものというより、日常の一部として親しまれています。ブラックでそのまま楽しむ方もいれば、ミルクを加えたり、アイスコーヒーにしたりと、それぞれのライフスタイルに合わせた飲み方を楽しんでいます。私自身は毎週末、コナ00%のアイスコーヒーを飲むのが楽しみです。日本ではあまり見かけない飲み方かもしれませんね。

カプセルでハワイコナの
美味しさを気軽に楽しめます
ハワイコナの特別な魅力を感じていただけたでしょうか。
ドリップポッドではハワイコナの美味しさをより気軽に楽しめる「ハワイコナブレンド」をご用意しています。トロピカルフルーツのような明るい酸味のある味わい、そしてすっきりとした後味はリラックスしたいひとときや、食後のコーヒーにもぴったりです。
南国の地で育つコーヒーに思いを馳せながら、ぜひお楽しみください。



