ARRANGE / MARIAGE

夏におすすめのペアリングを
スパイス&ハーブマスターが
解説
暑い夏に恋しくなるカレー。そんなカレーに合う飲み物としておすすめしたいのが「コーヒー」です。カレーの隠し味として使われることもあるコーヒーですが、今回は「飲み物」としての相性に注目。一緒に楽しむことで互いの風味を引き立て合う「マリアージュ」の観点から、カレー×コーヒーの組み合わせ相性を深掘りします。
結論から言うと、カレーとコーヒーは香りとコクが互いを引き立て合う、相性抜群の組み合わせ。特にスパイスカレーにはフルーティーな浅〜中炒り、欧風カレーには深炒りがよく合います。 この記事では、エスビー食品のスパイス&ハーブマスター 山田かず美さん監修のもと、カレーとコーヒーが合う理由と、夏におすすめのペアリングをご紹介します。

山田 かず美(やまだ かずみ)さん
エスビー食品株式会社 マーケティング企画室 デザイン広告ユニット 担当マネージャー。
2001年入社。2006年に社内資格「スパイス&ハーブマスター」を取得。
スパイス&ハーブの魅力や活用法を伝える“スパイス&ハーブの伝道師”として、各種媒体を通じた情報発信に携わる。
現在は広告部署を担当し、専門的な知識を活かしながら、各種プロモーションなど総合的なコミュニケーション活動を推進している。

コーヒーとの知られざる相性
カレーに合う飲み物にはラッシー、お茶、ビールなどがありますが、苦味・酸味・香りを兼ね備えたコーヒーは、カレーとの相性が特に優れています。
カレーとコーヒーが好相性となる、3つの関係性についてひもといてみましょう。
- 辛味と苦味の関係
スパイスの刺激を、コーヒーの苦味がやさしく包み込んでマイルドに - 油分と酸味の関係
カレーの油分を、コーヒーの酸味がさっぱりと流して口の中をリセット - 香りの関係
クローブやカルダモンといったカレーに含まれるスパイスと、コーヒーの芳香成分が生み出す一体感
スパイス&ハーブマスターの山田さんは、「カレーとコーヒーの組み合わせは特に夏におすすめ」だと話します。
スパイス&ハーブマスターに聞く、夏にカレー×コーヒーが美味しく感じる理由
―まず、なぜ夏になるとカレーが食べたくなるのでしょうか?
山田さん: 夏に辛いカレーを食べて汗をかいたあと、どこかすっきりとした感覚を覚えたことはありませんか?これは汗が乾くときに体の表面の熱がすっと引いていくためで、結果として軽やかさや涼しさを感じやすくなります。
暑い地域で辛味のあるスパイスをふんだんに使った料理が親しまれているのも、こうした心地よさと関係していると言われています。
―おっしゃるとおり、カレーから感じるスパイスの香りは夏にぴったりな気がします。
山田さん: 夏は香りがふわりと立ち上り、心地よく広がるような風味が魅力的に感じられる季節ですから、スパイスやハーブが織りなす豊かなカレーの香りは夏に最適です。コーヒーにもスパイスを思わせる香りや焙煎香、豊かなコクがありますから、一緒に楽しむことで香りの相乗効果を生み出せるんですよ。
―夏にカレーとコーヒーを合わせるなら、ホットよりもアイスがいいのでしょうか?
山田さん: やはりアイスコーヒーがおすすめですね。アイスコーヒーにはキリっとした冷たさと酸味・苦味があり、カレーの持つ濃厚な味わいやスパイスの余韻をすっきりと整えてくれます。特にブラックのアイスコーヒーは、食事中に合わせることで後味を軽やかにし、スパイスの香りをよりクリアに感じさせてくれます。カレーとアイスカフェオレも良いですね。食後にも取り入れやすく、コーヒーならではの香ばしさとともに、ゆったりとした余韻を楽しめる組み合わせです。

スパイス&ハーブマスター直伝、
カレーに合うコーヒーの選び方
―カレーとコーヒーのペアリングを考えるときのポイントはありますか?
山田さん: 基本は「香りとコクのバランスを考えること」です。
たとえば、旨味やコクが強い欧風カレーには、深炒りのコクと苦味のあるコーヒーを。重厚感が響き合いつつ、後味がキリッと締まります。
一方、香りやスパイスの個性を楽しむスパイスカレーには、フルーティーな酸味のある浅~中炒りを。軽やかな香り同士が重なり、華やかな香りの広がりと爽やかな余韻に仕上がります。
―山田さんはどういった基準で「合う・合わない」を見極めているのでしょうか?
山田さん: フードペアリングの基本となる「4つのポイント」を感じるようにしています。
▼フードペアリング「4つのポイント」
- 似た香りを重ねる「同調」
- 刺激をやわらげる「中和」
- りない要素を補う「補完」
- 味覚の要素を整える「調和」
まずは「コクにはコク、香りには香りを重ねる『同調』」から意識してみるとわかりやすいですよ
カレーのタイプ別・合うコーヒー診断
| カレーのタイプ | 相性の良いコーヒーの焙煎度 | 相性の良いコーヒー | ペアリングの理由 |
| 欧風カレー (コク・旨味系) | 深炒り (シティロースト~イタリアンロースト) | マンデリン、ブラジルなど (どっしりした苦味やコク) | カレーの重厚なコクに負けない苦味で、後味をキリッと締める (同調・中和) |
| スパイスカレー (香り・酸味系) | 浅〜中炒り (ライトロースト〜ミディアムロースト) | エチオピア、ケニアなど (フルーティーで華やかな酸味) | カルダモンなどの爽やかな香りとコーヒーのフルーティーさが重なる (同調・補完) |
| クリーミーカレー (バターチキンなどのコク・まろやか系) | 中深炒り (ハイロースト〜シティロースト) | コロンビア、グアテマラ (香ばしさと程よい苦味) | 乳製品のマイルドさにコーヒーの苦味が加わり、重さをやわらげる (中和) |
カレー×コーヒーのペアリング
ここからは、スパイス&ハーブマスター監修の具体的な組み合わせを、夏におすすめのカレー3品とともにご紹介します。
合わせるコーヒーは、カプセルを選ぶだけで手軽に淹れられる「ドリップポッド」から厳選しました。

無水カレー
× フルーティーなアイスコーヒー
35種類のスパイスとハーブが織りなす“黄金の香り”に徹底的にこだわった「ゴールデンカレーパウダールウ」でつくる「鶏むね肉の無水カレー」は、水を加えず、トマトや野菜の水分だけで煮込む一皿。素材の旨味が凝縮されながらも、焙煎米粉を使ったパウダールウならではの軽やかな後味が特徴です。
食べたときの香りの広がりが抜群なこのカレーに合わせたいのが、ブラジル・ローリナ種の軽やかな香りが特徴のアイス専用カプセル「UCC DRIP POD 鑑定士の誇り フルーティーアイス」。
山田さん: ゴールデンカレーパウダールウから立ち上るカルダモンやクミンのスパイス香に、コーヒーのフルーティーな香りを重ねることで香りの抜け広がりが良くなります。、無水仕立ての凝縮感をコーヒーの酸味と冷感がほどよくリセットしてくれますよ。
カレーとコーヒーの香りのマリアージュを感じてほしいので、コーヒーは食後ではなく「食中」に一緒に楽しむのがおすすめです。
▶ 「ゴールデンカレーパウダールウでつくる 無水カレー」のレシピはこちら
▶「極める黄金の香り ゴールデンカレーパウダールウ 中辛」の商品ページはこちら


スパイスカレー キーマ
× バランスのよいアイスコーヒー
「スパイスカレー キーマ」は、「赤缶カレー粉」※でつくる本格スパイスカレー。カレー粉ならではの香り立ちのよさが魅力で、夏にぴったりのスパイシーさを楽しめます。複層的な味わいを持つこのカレーは、付け合わせと一緒に楽しんでいただきたい一皿。いろいろな付け合せを添えることで、ひと口ごとに異なる表情が楽しめます。
そんな「スパイスカレーキーマ」には、苦味と酸味のバランスがとれたブラックアイスコーヒーがぴったり。おすすめカプセルは「UCC DRIP POD 有機栽培コロンビア」「UCC DRIP POD マンデリン&ブラジル」です。
山田さん: 有機栽培コロンビアは、アチャールやパクチーといった付け合わせも含めた一皿全体の味わいを心地よくまとめ、カレーの後味をすっきり爽やかにしてくれます。
一方のマンデリン&ブラジルは苦味と酸味のバランスの良さが赤缶カレー粉由来の豊かな香りに寄り添い、カレーの香りをより立体的に感じさせてくれる印象がありました。
一皿全体をすっきり爽やかにまとめてくれる「有機コロンビア」か、キーマカレーの旨味やスパイス感を引き出す「マンデリン&ブラジル」か。気分や好みで組み合わせを選ぶのも楽しいかもしれません。
※通称「赤缶」の名前で親しまれている、エスビー食品の缶入りカレー粉。30数種類のスパイスを絶妙なバランスでブレンドし、焙煎と熟成によって生まれる芳醇な香りが特徴です。
▶ 「スパイスカレー キーマ」のレシピはこちら
▶ 「赤缶カレー粉」の商品ページはこちら

バターチキンカレー
× アイスカフェオレ
「赤缶カレー粉」でつくる「バターチキンカレー」は、バターと生クリームのコクが魅力。トマトベースの自然な酸味と、ヨーグルトで下味をつけた鶏肉のなめらかさで、濃厚ながら重たくなりすぎないのがポイントです。
クリーミーなカレーには、コク深いアイスカフェオレを合わせて。おすすめは「UCC DRIP POD 鑑定士の誇り 炭焼珈琲」。アイスカフェオレはもちろんですが、ブラックも好相性です。
山田さん:炭焼珈琲独特の香ばしい風味がカレーのスパイス感を強調し、驚くほどに余韻を引き出してくれました。また、カレーがコーヒーの香りを引き立ててくれる感覚もあり、お互いの香りや風味を増幅してくれるイチオシの組み合わせです。
個性と個性がぶつからずに溶け合っていて、まさに「マリアージュ」と呼べるような相性の良さを感じられると思います。
▶ 「バターチキンカレー」のレシピはこちら


夏のカレーを
さらに楽しむアイデア
夏のカレーをもっと楽しむための3つのアイデアを、山田さんの解説とともにご紹介します。
1. まずはライスを一工夫
山田さん: クミンライスやターメリックライスにアレンジすると、スパイスの香りが自然につながりカレーの風味を引き立ててくれます。今回ご紹介したバターチキンカレーにもクミンライスがおすすめ。ぜひお試しくださいね。
▶ 「クミンライス」のレシピはこちら
▶ 「ターメリックライス」のレシピはこちら
2. 仕上げのトッピングで夏の香りをプラス
山田さん: パクチーやバジルなどのフレッシュハーブ、レモンやライムの軽い酸味を添えれば、香りの広がりが一段とよくなります。刻んだ玉ねぎやトマトでフレッシュ感を加えれば、夏らしさが一段と感じられるはず。
▶ 「パクチーと食べるカレーライス」のレシピはこちら
3. 副菜で作る味のリズム
山田さん: インド風ピクルスのアチャールや、きゅうりのライタ(ヨーグルトベースの付け合わせ)など、酸味・清涼感のある副菜を合わせれば、口の中がリセットされ、最後まで軽やかに食べ進められます。夏はカレー単体で完結させるのではなく、味のリズムにこだわってみてください。
▶ 「2種のアチャール」のレシピはこちら
▶ 「きゅうりとミントのライタ」のレシピはこちら

自宅でカレー×コーヒーを
楽しむなら「ドリップポッド」
今回ご紹介したペアリングを、いちばん手軽に楽しめるのがUCCの「ドリップポッド」です。フルーティーな一杯からコク深いアイスコーヒー、ミルクに合う一杯まで、多彩なカプセルの中から好みのひとつを選んでセットするだけ。ハンドドリップのような本格的な味わいを、ボタンひとつで淹れられます。
その日のカレーに合わせてコーヒーを選ぶ。
「コクにはコク、香りには香り」
そんな楽しみ方を、この夏ぜひ試してみてください。




