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DRIP POD STORY

【DRIPPOD】CoE2016優勝の名門農園「ホンジュラス エルプエンテ農園」

スペシャルティコーヒーの最も権威ある国際競技会、カップオブエクセレンス(CoE)において、2016年のホンジュラス大会で優勝した農園です。
4代続く名門農園で幼少から生産に携わり、農園主になったマリサベル氏。手間を惜しまず、愛情をこめて丁寧に育てられたコーヒーは、果実由来の華やかさがありながらも美しい酸味を感じます。

エルプエンテ農園について

エルプエンテ農園で生み出されるコーヒー豆は「濃縮された果実のような甘さ」が特徴です。
今回のカプセルも、果実の甘みと程よい酸味が濃縮されたストロベリージャムのような風味を感じます。華やかな香りとなめらかな舌触り、長く続く心地よい余韻は、まさに格別の味わいです。

エルプエンテ農園は隅々まで手入れの行き届いた美しい農園です。
農園主のマリサベルさんはCoE優勝後も日々コーヒーに真摯に向き合っており、農園の土に合った品種の選定や、コーヒーの特徴をより引き出す精製方法の研究などコーヒーの品質向上に積極的に挑戦しています。

また、農園技師である夫のモイセスさんは農園の状態や加工のプロセスなど細かなところまで気を配っており、ご夫婦で支え合いながら農園を切り盛りしています。

ともに働く人々はもちろん、買い付けにくるビジネスパートナーも家族のように接してくれる温かい2人が生み出すコーヒーは明るく華やかで、まるで2人の人柄を表しているようです。

左:農園主のマリサベルさん、中央:買い付けを行ったUCCコーヒーアカデミーの村田講師、右:夫のモイセスさん

村田講師はプライベートでも毎年エルプエンテ農園を訪れるほど、その品質の高さに惚れ込んでいます。

 

カップ・オブ・エクセレンス(COE)とは

Alliance for Coffee Excellence(ACE)が主査する最高峰のコーヒーの国際品評会。
中南米を中心にコーヒーの生産国ごとに開催され、世界中から選ばれた国際審査員らによってブラインドで公平に厳しく審査、スコア付けされ、その年にその国で収穫された最高のコーヒーが選出されます。国際審査員らの評価が87点以上のコーヒーのみが、名誉ある「カップ・オブ・エクセレンス」の称号を名乗ることができます。

 

ドリップポッド「ホンジュラス エルプエンテ農園」(2021年)について

実はホンジュラス エルプエンテ農園の豆をドリップポッドで扱うのは2020年に続き2度目。
今回は、特に“スペシャルティコーヒー”界で話題になっているアナエロビック・ファーメンテ―ションという精製方法を取り入れた特別なコーヒーを使用し、
濃厚で甘みやコクが際立たせ、昨年よりも華やかな印象に仕上げました。

アナエロビック・ファーメンテ―ションとは?

ワインなどでよく用いられる発酵工程の手法で、従来の水や天日干しで果肉を除去するときとは異なったフレーバーが際立たせることができると言われています。
一方で、従来の手法と異なるため、新たな設備投資が必要で導入コストがかかることや、過去事例が少ないため品質を安定させることが難しいと言われることから、
チャレンジングな生産者を中心に導入してするにとどまっているというのが現状です。

 

何故特別なの?

ともすれば華やかだが雑味のある濁った風味にもなりえますが、そこはやはり名門“エルプエンテ農園”。

発酵工程のあと、はじめの3日間、薄く広げ細かく動かしながら果肉を乾燥させています。ここでのポイントは「チェリーの水分量を均一に保つこと」。
水分量に個体差があると、バラバラとした印象になり濁った雑味に繋がる懸念がありますが、”エルプエンテ農園”では出来る限り薄く広げ、こまめに攪拌しています。
通常、ここまで薄く広げてしまうと場所をとり非効率なため、本来であればあまりやらない事ですが、品質の向上のため、敢えてこうした手法を選択しています。

こうしたこまやかな手仕事が、甘さや華やかさは引き出しつつ、なめらかな口当たりのクリーンなコーヒーを生み出すことに繋がっているのですね。

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