DRIP POD STORY
【DRIPPOD】持続可能なコーヒー栽培から生まれた「ルワンダ フイエマウンテン」
ナイル川の豊かな自然と人々の熱意によって育まれた、ルワンダのシングルオリジンコーヒー。
地域経済の活性化を通して貧困を減らすJICAの一村一品運動での特産品とされ、UCCも農事指導や品質向上の取り組みに協力している、ルワンダでも有数のコーヒー。生産者が丹精込めて栽培したコーヒーについてお届けします。
目次
内戦からの復興として
アフリカ大陸の中でも土地が狭くて人口密度の高い国「ルワンダ」。
丘が連なって見えるような美しい風景で別名「ミルコリンズ(千の丘)」とも呼ばれています。
もともとルワンダのコーヒーは植民地時代に各農家に70本のコーヒーノキを栽培することが義務付けられたことから始まりました。長期の内戦から脱却するため、2000年代に起こった経済成長。その復興の中で、コーヒーの生産が貢献した部分が大きく、現在ではコーヒー豆の輸出が経済を支えています。
JICAの「一村一品運動」に参加
2012年、JICA(国際協力機構)の取り組みである、村単位で特産品を育て、地域経済を活性させることで貧困を減らそうという「一村一品運動」に参加しました。ルワンダはそれ以前からスペシャルティコーヒーを生産していましたが、その中でも特別なコーヒーを作るという目的のため、UCCはコーヒーの専門家として参加。現地の方々と一緒に取り組むプロジェクトが始まりました。
プロジェクト開始当初は荒れた土地だったこのフイエ郡ソブ村。土壌改良、シェードツリー(※より美味しいコーヒー豆を栽培するために、コーヒーノキへの直射日光を避けるため、日陰を作るための樹木のこと)の植樹など、環境整備から始まりました。
2012年からこれまで約7年間、現地の方々、そしてUCCの参加した技術指導者たちの努力により、ルワンダでも有数のコーヒー生産地となりました。現在ではJICAのプロジェクト自体は終了していますが、引き続き生産者の方々と一緒にコーヒーの品質改善のため、さらに様々な取り組みを行っています。
UCCとのこれからの取組み
これまでは、コーヒーの品質改善をメインに行なってきましたが、UCCを通じてお客様にフイエマウンテンのコーヒーを飲んでいただくことで産地に還元できる方法がないか検討してきました。
そこで、ルワンダではまだ地方などで整っていない水場を始めとしたインフラ環境を整え、地域住民の方の生活を便利に還元できる方法を考えました。
コーヒーを栽培するに当たり、水はとても大事です。良い水は品質の良いコーヒーを栽培します。そこで水源の確保と貯水場を作ることによって、コーヒーの生産への活用はもちろんですが、現地住民の方の水を確保するための工程(水を汲み取ることにかかる労働環境)を軽減するということにもつながっています。
“生産者 David”の想い
おいしいコーヒーを生産するため様々なチャレンジを行っています。
収穫後のコーヒーの処理方法をこだわり品質やプロセスを変えることで味に変化をつけるということや、収穫量を安定的に確保することができるように地域住民(生産農家)の労働意欲を高めるための取り組みに対して力を入れています。
ドリップポッドのカプセルとしてルワンダフイエマウンテンのコーヒーをお届けできるということは、とてもうれしく思っています。
“UCC農事調査室 中平”の想い
2012年から毎年ルワンダに足を運び、生産者や地域住民の方との信頼関係を確立しながら一緒に取り組みを行ってきたという本当に思い入れのある産地です。それがドリップポッドを通じて皆様の目に届くところにあるということをとてもうれしく感じています。
今後もUCC農事調査室としてより実験的な取り組みをフイエマウンテンを通して行うことにより、ルワンダのコーヒー生産者への支援とコーヒーの品質向上のための調査・研究を行っていきたいと思っています。