JOURNAL
スプリングブレンド
開発秘話
2020 年からスタートしたドリップポッドのスペシャルティブレンドシリーズは、「その季節ならではの味に出会える」をテーマに、季節ごとに特別なコーヒー体験をお届けしています。生産地ごとの個性が光るスペシャルティコーヒーを使用し、贅沢に仕上げたこのシリーズ。2025 年2 月から登場するスプリングブレンドは、少しずつ春の訪れを感じるこの季節にぴったりの華やかな味わいを追求しました。
コンセプトは
春の訪れの季節を彩る“ミモザ”
スプリングブレンド2025 のコンセプトは、春の陽光を浴びて咲き誇る“ミモザ”。冷たさが残る季節に、鮮やかな黄色い花がそっと春の訪れを知らせるように、このブレンドも一杯ごとに小さな春を届けたい――そんな想いから、このテーマを選びました。
ミモザの花のような甘さと華やかさを味わいで表現し、一口ごとに花の蜜を思わせる甘くフローラルな香りが広がる印象的な仕上がりとなっています。
4つのオリジンが織りなす
味わい
スプリングブレンド2025は、世界中から厳選された４つの農園（ホンジュラスエルプエンテ農園、グァテマラ エルコヨラル農園、エチオピア カルマチ農園農園、エチオピア グジ・ウラガ農園）の豆をブレンドしたスペシャルティコーヒーです。
それぞれの個性を活かしつつ、ジューシーな甘さとフローラルで華やかな印象が際立つよう、丁寧に味わいのバランスを整えました。
ベースは柑橘のような明るさ
爽やかさとジューシーな甘い余韻を持つ味わいをブレンドのベースにするため、選定したのは明るい柑橘のフレーバーが際立つコーヒーでした。そこで採用したのが、ホンジュラス・エルプエンテ農園とグァテマラ・エルコヨラル農園のコーヒーです。
ホンジュラス エルプエンテ農園のスイートオレンジを思わせるジューシーな甘みと、グァテマラ エルコヨラル農園のタンジェリンのような明るい柑橘のフレーバーがブレンド全体のベースとなり、甘さと爽やかな印象の味わいを生み出しています。
いずれも代々受け継がれてきた名門農園で、恵まれた気候条件に加え、農園主たちの情熱と卓越した技術力が生み出す品質は高い評価を得ています。それぞれの農園では、明るくきれいな酸味を持つコーヒーが丹念に育てられ、ブレンド全体のバランスと明るさを支える基盤となっています。
2 種のエチオピア産の豆を使用した
華やかな香り
ミモザの花のようなフローラルで甘い香りを表現するため、エチオピアから2 つのコーヒーを選びました。
1つ目は、ゲイシャの故郷とされるベンチ・マジ地域に位置するカルマチ農園のゲイシャ。このゲイシャ品種は、オレンジブロッサムやジャスミンのような花の蜜のような香りと、ベルガモットの高貴なフレーバーが特徴です。カルマチ農園は、精製加工から輸出まで一貫管理を行い、原産地ならではのフローラルな香りと明確な酸味を最大限に引き出しています。
2つ目は、近年注目を集めるグジ・ウラガ地域のアナエロビック製法で仕上げたコーヒー。酸素を遮断した発酵環境で複雑なフレーバーを生み出すこの製法により、ストロベリーやピーチを思わせるみずみずしい甘さと果実味が際立ちます。このコーヒーがブレンド全体に奥行きと華やかさを加え、アロマティックな香りが一層深みを増しています。
