JOURNAL
秋に読みたいコーヒー本
一杯と楽しむ本をテーマにした選書をお届けするシリーズ、第一回目は、「読書の秋に読みたい、コーヒー本」です。
今回紹介するのは、喫茶店やコーヒーにまつわる物語を描いた5冊。
深まる秋に、コーヒーを片手に心温まる読書の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
『常識のない喫茶店』
著:僕のマリ (柏書房)
―“喫茶店で繰り広げられる死闘。全ての接客業者が首を痛める程頷いたエッセイ”(Nの本棚)
接客業の裏側を描いた、ちょっと風変わりな喫茶店物語。理不尽な客と店員の間で繰り広げられる笑いと共感のエピソードが満載。ユーモラスでありながら、日常の中の小さな闘いを描いたこの作品は、ひと息つきたい仕事の合間に、気軽に楽しめる一冊。
こちらの一冊におすすめの一杯は、「マンデリン&ブラジル」。ハーブやスパイスのような個性的な風味、ドライフルーツのような完熟フルーツの甘い余韻が、喫茶店で一人コーヒーを嗜む大人の余裕を醸し出す。喫茶店を舞台に描いた闘いを臨場感もって楽しむには、もってこいの一杯です。
『3分で読める!コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語』
(宝島社文庫)
― “謎解きあり、どんでん返しあり、感動あり… コーヒー片手に読みたいショートショート” (Nの本棚)
25人の作家が手がけるショートアンソロジー。タイトルの通り、3分程度で読める短編が集められており、コーヒーブレイクにぴったりです。ミステリーから感動の物語まで、バリエーション豊かな内容が詰まっており、飽きることなく楽しめます。こちらの一冊におすすめの一杯は「鑑定士の誇り リッチブレンド」。たっぷりマグカップに淹れて、ブラックでもカフェオレでも、気分に合わせて飲み方を変えておいしく楽しめる、飽きのこない馴染みの良い味わい。お供にすれば移り行く物語をもう一話と読み進めたくなること間違いなし。
『月とコーヒー』
著:吉田篤弘(徳間書店)
― “懐かしいおとぎ話のような短編集。コーヒーのお供に不思議な心地よさを味わえます。” (Nの本棚)
懐かしさと不思議な心地良さを感じさせる短編集。童話のような優しい物語が詰まっており、まるで月夜の下で静かにコーヒーを味わっているかのような気分に浸れます。ベッドに入る前のリラックスタイムに、心を落ち着かせてくれる一冊。
こちらの一冊におすすめの一杯は、「カフェインレスコーヒー」。夜長のひと時のお供に。
マイルドな苦み、アーモンドのような甘く芳ばしい風味に癒されて。心地よい睡眠へと誘います。
『Coffee Blues』
著:小路幸也(実業之日本社)
― “コーヒーの香りと男の色気が香る、ハードボイルドな一冊” (Nの本棚)
ハードボイルドな雰囲気と軽快なミステリーが融合した作品。弓島コーヒーを舞台に、常連客たちが巻き起こすドタバタ劇が描かれています。シリーズ物の第二弾であり、コーヒーの香り漂う中で繰り広げられる物語は、秋の夜長をムーディーに、そして楽しくしてくれるはず。こちらの一冊におすすめの一杯は、「炭焼珈琲」。炭火でじっくりとローストした、芳ばしく豊かな風味は、まさに男の色気と気品にあふれる味わい。
『こぽこぽ、珈琲』
著:麻人/草森紳一/寺田寅彦/吉田健一他 (河出文庫)
― “昭和初期から現代まで、作家たちのコーヒーへの想いを綴るアンソロジー” (Nの本棚)
昭和から現代までの名だたる作家たちが描く、コーヒーへの愛が詰まったアンソロジー。各時代の名作家たちが、コーヒーにまつわるさまざまな物語を綴っています。読み進めるたびにコーヒーが恋しくなる一冊で、秋の静かな午後に、ゆったりと味わいたい作品です。
こちらの一冊におすすめの一杯は、「ブルーマウンテンブレンド」。日本の喫茶文化を語るには欠かせないThe王道のコーヒー。物語と共に、時を超えて愛されてきたコーヒーに想いを巡らせて。
気になる物語と一杯は見つかりましたか?
お気に入りのコーヒーを淹れて、本を片手に過ごすコーヒータイムは、より豊かなひと時に。
案内人 Nの本棚
一杯と楽しむ本の選書を担当。
読み手に寄り添うオーダーメイドの選書サービス「n selection books」を主宰。
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