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コーヒーコラム

コーヒーの種類名前一覧と特徴・違い!淹れ方・焙煎・挽き方

喫茶店のようなコーヒーを飲みたいのなら、淹れ方にこだわってみるのもおすすめです。焙煎や挽き方・淹れ方を少しずつ変えてみるだけで、プロの味に近づけるようになります。お気に入りの味を見つけてみてくださいね。

コーヒーの淹れ方の種類10個

コーヒーの淹れ方は、大きく分けて10種類。定番のハンドドリップから、忙しい朝にぴったりのコーヒーマシンまで、豊かなラインナップがあります。

1. ペーパードリップ

ペーパードリップは紙製のフィルターにコーヒー粉を入れて、上からお湯を注ぐ淹れ方です。気楽にコーヒーを淹れることができます。

フィルターは漂白された白色の紙と、茶色の未晒し紙があります。コーヒーの味に大きな違いはありませんが、どうしても紙の香りが気になるときは、お湯をかけ「湯通し」するのがおすすめです。

またお湯を注ぐときは、3回に分けリズム良く注ぐこと。少量のお湯でコーヒー粉を蒸らしたあと「1回目はたっぷり、2回目は少したっぷり、3回目は少し」のバランスを意識して、お湯を注いでいきます。コーヒーの旨みは前半に多く含まれているので、バランスを意識するとまろやかなコーヒーに仕上がっていきます。

2. ネルドリップ

ネルドリップのネルとは、起毛しているコットンの織物のこと。ちなみに秋口に流行るボーイッシュなネルシャツも、ネルドリップの「ネル」と同じ意味があります。

ネルドリップでは分厚い布製のフィルターで、コーヒーを濾していきます。ペーパードリップでは使い捨てが基本ですが、ネルドリップの場合は「何度も繰り返し使える」メリットがあります。

1回ごとに粉を払い、洗って乾かす作業は手間がかかるのですが、時間をかけた分だけおいしさはひとしお。手間をかけた分だけ、美味しく感じられるのがネルドリップの魅力です。

ネルドリップでは、起毛した布をつたわってコーヒーが抽出されていきます。余計な雑味が混ざらないので、なめらかな舌触りの贅沢なコーヒーが生まれやすくなります。

ネルをセットするときは、事前にネルの水洗いを。水分が無くなるまでぎゅっと絞り、起毛を立たせてあげてセットすると、さらに美味しく抽出できます。

3. インスタントコーヒー

瓶やスティックに入っている、インスタントコーヒー。マグカップに粉を入れ、お湯を注ぐだけで、どこでも簡単にホットコーヒーが楽しめます。基本の1杯を作りたい場合は、1人分はティースプーン1杯の2gに対し、水140ccがおすすめ。沸騰したての熱いお湯より、少し冷ましたお湯を使うとコーヒー本来の旨みを感じやすくなります。

濃さや薄さを自分好みにアレンジできるのも、インスタントコーヒーの良さです。濃いめが好きな人は、粉を少し多めに。薄めが好きな人は、お湯を少し多めに入れると、自分の好きな味に近づきます。

砂糖やミルクが入っているプレミックスタイプのカフェオレ、体に優しいカフェインレスのタイプなど、最近では色々なメニューが増えてきています。アラビカ豆やブラジル豆・コロンビア豆など、豆の種類にこだわったコーヒーも多く発売されているので、色々な味をキッチンに並べてみるのもおすすめです。

4. フレンチプレス

フレンチプレスとはフランスで生まれた、ポット型の抽出器です。コーヒー粉をメッシュのフィルターに入れお湯を入れて、じっくりコーヒーを抽出していきます。掃除の手間も少なく、誰でも簡単にコーヒーを淹れることができるのでおすすめです。

フレンチプレスの良さはコーヒーを入れたまま、持ち運びが楽にできること。淹れたてのコーヒーを、ポットのままバルコニーや居間のテーブルにそのまま運べるので、お客さんの目の前でるーヒーを淹れることができます。インテリアに映えるモダンなデザインが多く、1つ持っているとおもてなしに自信がもてます。

5. エアロプレス

まるで魔法をかけたかのように、短時間でおいしいコーヒーが作れるのがエアロプレスです。プラスチック製の筒に粉を入れお湯を注ぎ、ブランジャーを下に押し下げて抽出していきます。空気の圧力を利用して、一気にコーヒーを作っていくので、キレのある味わいのコーヒーが簡単に楽しめます。

エアロプレスの魅力は、マグカップをサーバー代わりに使えること。好みのカップに、そのままコーヒーを注げるので、余計な道具を揃える必要がありません。

スピーディにカップ1杯分のコーヒーが作れるため、1人暮らしや忙しい方に特におすすめです。軽量でヒビ割れしにくい素材を使っているので、キャンプにも使えますよ。

6. サイフォン

サイフォンはガラス製のロートとフラスコで、コーヒーを抽出していく、19世紀のヨーロッパで生まれた方法です。ロートとフラスコの間には、ネル製の布フィルターが入っているので、まろやかで優しいコーヒーが作れます。

サイフォンでは下のフラスコ部分に水を入れ、蒸気の原理を利用しながら、上のロート部分にコーヒーを作っていきます。グラスに注いだビールのように、ホイップ状の泡と液体がうまく分離していたら、美味しくできているサイン。

アルコールランプもしくはビームヒーターなど、特別な電源を用意する必要がありますが、成功したときの喜びも大きいのがサイフォンです。手間はかかるものの、お店に負けない上質な1杯に出会うことができます。

7. ウォータードリップ

ウォータードリップは水をつかって、コーヒーを作る方法です。熱を加えないので、コーヒー本来のみずみずしい味わいが楽しめます。約8時間の時間がかかりますが、待った分だけ楽しみも広がっていく、心の満足度もたかい抽出方法です。

水出しコーヒーは、専用のウォータードリッパーを使うのが基本。ドリッパー内にコーヒー粉を入れるスペースがあるので、こちらに粉を入れるだけで、簡単に本格的なアイスコーヒーが作れます。

ウォータードリッパーが無い場合は「水出しコーヒー専用のバッグ」のご使用がおすすめ。ドリッパーが無くても、ご家庭のピッチャーで簡単にアイスコーヒーに挑戦できます。

8. パーコレーター

アウトドア用品のお店で、よく目にするのがパーコレーター。直火にかけてコーヒーを抽出する、シンプルな造りのポットです。

内側のバスケットにコーヒー粉を入れておくと、内部のストローを伝わって水が循環し、コーヒーができあがります。水と粉さえ用意すれば、どこでも作れるので、釣りやBBQなどアウトドアに便利なアイテムとなっています。

パーコレーターにはホウロウ製・ステンレス製など、色々な種類があります。重みがあり保温性が高いのがホウロウ製、傷につよく軽くて持ち運びやすいのがステンレス製です。車で移動するならホウロウ製、ハイキングにはステンレス製など用途やシーンにあわせて使い分けるのもおすすめです。

9. エスプレッソマシン

お洒落なカフェのカウンターに、並んでいることも多いエスプレッソマシン。内部にあるポンプの気圧を調整し、エスプレッソを抽出していきます。コーヒーの粉を専用のホルダーに入れ、タンパーで粉を押してからホルダーをマシンにセットし、抽出ボタンを押します。高い圧力を掛けて短時間で抽出するのでクレマと呼ばれる細かい泡ができるのがエスプレッソマシンの特徴です。

エスプレッソマシンによっては、スチームノズルが付いている場合も。これはカプチーノやカフェモカに欠かせない「スチームドミルク」を作るための部品です。ノズルの先に、冷たいミルクを入れたピッチャーをかざすしてスチームでミルクを温めながら泡立てると、専門店のようなふわふわの泡が手軽に作れます。

10. ドリップコーヒーマシン

ハンドドリップの良い部分を、ぎゅっと1つに詰め込んだのがドリップコーヒーマシンです。機械に専用のカプセルを入れボタンを押すと、コクのある美味しいコーヒーが抽出されます。圧力をかけないドリップ式なので、抽出音が静かなのも特徴です。

暑い日はアイス、寒い日はホット。ビターな味わいが楽しめるストロング設定など、1台で多彩な使い方が選べます。バリスタの技を研究して作られたマシンなので、ハンドドリップに引けを取らない高級感のある仕上がりが楽しめます。

※ドリップコーヒーマシンなら、UCCが販売するドリップポッドがおすすめです。

コーヒーの焙煎の種類

コーヒーの生豆は、白っぽい緑色をしています。生豆に熱を加え、飲みやすく整えるのが焙煎(ロースト)。焙煎の種類は8段階に分かれ、浅炒りほど生豆に近い優しい色合い、深炒りほど炭に近い強い色合いになります。

浅炒り

◯ライトロースト
焙煎したての状態です。全体的に白っぽい色味となっていて、明るさが目立ちます。コーヒーらしい香りは、まだ感じられません。

◯シナモンロースト
黄土色のカラーをしています。近づくと酸っぱい、青臭い匂いがします。生豆らしさが残る、未熟な風合いです。

中炒り

◯ミディアムロースト
ミルクチョコレートのように、軽やかな茶色をしています。苦みよりも甘さが際立つ軽い味わいで、ほのかな酸味が口の中に広がります。

◯ハイロースト
ツヤがあり、しっとり濡れているボルドー色の豆です。バランスが取れていて、好き嫌いの分かれにくいオーソドックスな味わい。喫茶店やカフェでおなじみの味です。

深炒り

◯シティロースト
小豆に似た、光沢のあるブラウン色をしています。酸っぱすぎず苦すぎない、標準的な味わいが特徴的です。ビターなコクもあるので、店によってはエスプレッソ用として用いることもあります。

◯フルシティロースト
オイルが表面ににじみ、ツヤのある茶色をしています。重みのあるストロングな味わいが特徴的です。エスプレッソのほか、濃さを楽しみたいアイスコーヒー用としても人気があります。

◯フレンチロースト
焙煎の度合いが進み、豆全体が丸く膨らんでいます。油分を含みピカピカとした、焦げ茶色をしています。独特の香りと苦みが楽しめるため、ウィンナーコーヒーなどヨーロピアンスタイルのメニューとよく合います。

◯イタリアンロースト
黒豆のように、墨に近いブラウン色をしています。口に入れた瞬間から、ほろ苦いコクと強い香りが鼻に抜けていきます。ブラックはもちろん、泡立てたミルクを加えたカプチーノやカフェラテともよく合います。

コーヒーの挽き方の種類

コーヒーは挽き方によっても、仕上がりが大きく変わってきます。コーヒーの挽き方は、全部で5種類。細く挽いたときほど粒子が細かくなり、粒がキメ細かくなります。粗く挽いたときほど、粒子が大きくなり粒も荒くゴツゴツした印象になります。

極細挽き

5種類の中でもっとも、細かい挽き方です。塩や砂糖のように、さらさらとしたパウダー状の粉になっていて、高い温度でスピーディに抽出したいときに向いています。トルコ式のコーヒーや、エスプレッソマシンでよく用いられています。

細挽き

極細挽きに比べて、やや粒っぽさの目立つ仕上がりです。ゆっくり時間をかけて旨みを引き出していく、水出しコーヒーにおすすめの挽き方です。さっぱりして、なめらかな口当たりのコーヒーになります。

中細挽き

偏りの少ない、バランスの取れた仕上がりです。街に売られているレギュラーコーヒー粉の多くが、この挽き方を用いています。自宅でペーパードリップやコーヒーメーカーを使うとき、迷ったらこちらの挽き方がおすすめです。

中挽き

ザラメに近い、ごつごつとした粒が印象的です。長い時間お湯に浸していてもエグみが出にくいので、抽出時間の長いフレンチプレスや布ドリップに向いています。

粗挽き

粒の固さが残る、ワイルドな仕上がりです。中挽きと同じくアクが出にくいので、パーコレーターや金属製のフィルターを用いるときに向いています。酸味が引き立ち、マスカットに似た甘い香りのコーヒーが楽しめます。

まとめ

ブレイクタイムを軽やかに彩ってくれる、多彩なコーヒー。淹れる道具や焙煎の方法にこだわってみると、コーヒーがもっと好きになるはずです。色々な味わいに挑戦して、お気に入りの味を手に入れてみてください。

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