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コーヒーコラム

美味しいアイスコーヒーの作り方!器具・分量と大量の作り置き方法

「アイスコーヒーを自分で淹れてみたい」
「どうやって淹れるんだろう…なんだか難しそう」

そんなふうに思っている方もいらっしゃいますよね。しかし、そんなことはありませんよ。アイスコーヒーは作り方さえおさえれば、誰でも美味しく淹れることができます。

美味しいアイスコーヒーの作り方は全部で11ステップ。これから詳しく解説していきます。このほか、大量に作り置きする方法なども紹介します。

この記事を読めば『琥珀色に輝く美味しいアイスコーヒー』を淹れることができるはずです。

一緒に美味しいアイスコーヒーを作っていきましょう。

アイスコーヒーを作るときに必要な器具

まずはアイスコーヒーを作るときに必要な器具から説明しましょう。必要なのは下記の器具、材料です。

・ペーパーフィルター
・ドリッパー
・サーバー
・細口ドリップポット
・メジャースプーン
・大きめのグラス
・氷(多めに用意しておく)
・深煎りのコーヒー
以上の8点です。

少し補足しておきます。

器具は市販されている一般的なもので大丈夫です。コーヒーを注ぐカップについてはマグカップなどではなく、グラスを用意することをおすすめします。アイスコーヒーは冷たさや清涼感を楽しむコーヒーですので、やはりグラスに注いだ方がおいしく飲むことができます。

また、コーヒー豆は『深煎り』の豆を選びましょう。具体的には『フルシティロースト』くらい、パッケージ商品であれば『アイス用』を使うと美味しいコーヒーが淹れられます。挽き具合は『中細挽き』がおすすめです。

このあたりは、後半でも詳しく解説します。

アイスコーヒーの作り方11ステップ

おいしいアイスコーヒーは下記の11ステップで淹れましょう。

1. ペーパーフィルターの底と側面を折る
2. ドリッパーに軽く押さえつけるようにしてセットする
3. メジャースプーン2杯〜2.5杯分(1人分)のコーヒー豆を中細挽きで挽く
4. コーヒーの粉をフィルターに入れる
5. ドリッパーを軽くゆすり、粉の表面を平らにならす
6. お湯を沸かしておく
7. 20cc程度のお湯を注いで20秒蒸らす
8. 20秒後、80ccほどお湯を注ぐ
9. 水面が下がったらさらに40cc注ぐ
10. 再度水面が下がったら、さらに20cc注ぐ
11. ドリッパーを外し熱いうちに氷を入れたグラスに一気に注ぐ

『11ステップ』と聞くと工程が多くて大変そうに聞こえますが、詳しく説明するために1ステップ1工程に分解しているため、多くなっています。実際にやってみると簡単ですので、安心してください。

それぞれ詳しく解説していきます。

1. ペーパーフィルターの底と側面を折る
ペーパーフィルター底の接着部分を外側に折り、側面の接着部分を内側に折ります。しっかり折っておかないとフィルターがドリッパーに密着せず、味が変わってしまいます。折り目をつけるように、折っておきましょう。

2. ドリッパーに軽く押さえつけるようにしてセットする
抽出中にズレるとお湯の通り道が変わり、味が変わってしまうほか、お湯を注ぎにくくなってしまいます。しっかりセットしましょう。

3. メジャースプーン2杯〜2.5杯分(1人分)のコーヒー豆を中細挽きで挽く
もし可能ならコーヒー豆はその都度、必要な分だけ挽くようにしましょう。豆の鮮度が保たれるので、より美味しいコーヒーになります。豆を挽く工程は、ペーパーフィルターをドリッパーにセットしてから行っても大丈夫です。

4. 挽いたコーヒー豆をフィルターに入れる
ホットコーヒーより多めの12g〜15gのコーヒーの粉を入れます。ハンドドリップで淹れるアイスコーヒーは急冷の際に氷が溶け出して少し薄くなってしまいます。濃いめに抽出する必要があるため、ホットコーヒーよりも多めのコーヒー豆を使います。

5. ドリッパーを軽くゆすり、粉の表面を平らにならす
コーヒーの粉が平らになっていると、お湯を全体にムラなく注ぐことができます。しっかり平らにならしておきましょう。

6. お湯を沸かしておく
コーヒーを淹れるためのお湯を沸かしておきます。

7. 20cc程度のお湯を注いで20秒蒸らす
お湯は95℃前後が適温です。このとき、フィルターに直接お湯がかからないよう注意しましょう。お湯の通り道をつくることで美味しい成分を引き出しやすくなります。ポタポタとコーヒーが落ちてきたら蒸らしの適量が注がれたサインです。

8. 20秒後、80ccほどお湯を注ぐ
20秒蒸らしたら、ドリッパーの中心から「の」の字を書くように、少しずつ、ゆっくりお湯を注いでいきます。

ここでもフィルターに直接お湯がかからないように注意します。ちなみにこの後もコーヒー豆にお湯を注ぐ工程は全て、フィルターに直接お湯がかからないように注意しましょう。

9. 水面が下がったらさらに40cc注ぐ
ドリッパーの3/4〜2/3くらいまで下がったらさらに40ccのお湯を注ぎます。

10. 再度水面が下がったら、さらに20cc注ぐ
ここでも同じく、水面がドリッパーの3/4〜2/3くらいになるのを目安にお湯を注ぎましょう。

11. ドリッパーを外したらすぐに、氷を入れたグラスに一気に注ぐ
熱いうちに一気に注ぎ、コーヒーを急冷するのがポイントです。急冷することで、風味豊かで濁りのない綺麗な色のコーヒーになります。

ドリッパーを外すときはお湯が落ちきる前に外します。コーヒーが落ちているので最後まで抽出したくなるところですが、落ちきる前にドリッパーを取り外しましょう。抽出のしすぎは雑味やエグみのもとになります。

全てのお湯が落ちきる前にドリッパーを取り外し、美味しい部分だけを抽出するようにしましょう。

これで完成です。

この後はさらに美味しいアイスコーヒーを作るために、3つのコツを紹介します。

美味しいアイスコーヒーを作るコツ3つ

美味しいアイスコーヒーを作るコツは3つあります。

・深煎りのコーヒー豆を中細挽きで使う
・コーヒーの粉は多めに、お湯は少なめにして淹れる
・たくさんの氷で一気に冷やす

それぞれ詳しく説明していきましょう。

1. 深煎りのコーヒー豆を中細挽きで使う

先にも少し紹介しましたが、アイスコーヒーを淹れるときは『フルシティロースト』くらいの焙煎度が深めのコーヒー豆を『中細挽き』に挽いて使います。

ローストが浅い豆を使用すると酸味が出やすかったり、綺麗で透き通った琥珀色になりにくくなったりしてしまうからです。深煎りした豆を使うことで、キンキンに冷たくても豊かな香りとコクが味わえるようになります。

ちなみにパッケージ商品を買う場合は『アイス用』にしておくと安心です。

2. コーヒーの粉は多めに、お湯は少なめにして淹れる

アイスコーヒーは、コーヒーの粉の量は多めに、お湯は少なめにして淹れると美味しく作ることができます。

この記事でも紹介したとおり、アイスコーヒーはまず熱いコーヒーを抽出後、氷で冷やして完成します。そのときに氷が溶けてコーヒーが薄まるので、ある程度濃いめのコーヒーを抽出しておく必要があります。

一杯分あたりのコーヒー量は、ホットの時よりやや多めの12~15g程度、注ぐお湯の量はホットより少なめの130cc〜140cc程度が目安です。

3. たくさんの氷で一気に冷やす

アイスコーヒーは抽出後一気に急冷しましょう。味、見た目ともにお店のような味にすることが可能です。

一気に急冷したアイスコーヒーは豊かなコクと苦味がありながらキリッとした味わい。見た目も濁りなく透き通った、美しい琥珀色になります。

温度を一気に下げることでコーヒーの旨みや風味を逃がすことなく閉じ込めることができますよ。逆に冷やすのに時間がかかるとコーヒーの風味が飛んだり、酸味やエグみが出てしまったりします。

おいしく、美しいアイスコーヒーを楽しむためにも、氷は惜しまずに使いましょう。

1リットル以上など大量にアイスコーヒーを作り置きする方法

アイスコーヒーを大量に作り置きするときにおすすめの作り方は『水出し』です。

『水出し』は数あるコーヒーの抽出方法の1つで、その名のとおり水を使ってコーヒーを抽出します。

苦味のもとである「タンニン」や「カフェイン」がコーヒー豆から溶け出しにくく、まろやかでやさしい味わいになるのが特徴です。特別な器具も必要なく、とても簡単に、美味しいアイスコーヒーをたくさん作ることができます。

ただし、抽出には8時間〜10時間ほど時間がかかる点には注意しましょう。詳しく説明していきます。

水出しアイスコーヒーの作り方

水出しアイスコーヒーの作り方はとても簡単。下記の流れで作ります。

1. コーヒー豆100g、お茶パック、水1L、ピッチャー(1L用)を用意する
2. 深煎りの豆を中挽きし、お茶パックに入れる
3. ピッチャーにコーヒーが入ったパックを入れ、静かに水を注ぐ
4. 1時間ほど常温に置き、抽出する
5. 冷蔵庫に入れ、さらに8時間ほど置く
6. 8時間たったらコーヒーパックを取り出して完成

8時間かけてゆっくりコーヒーを抽出することで香り豊かなコーヒーになります。

氷を入れて飲む場合はコーヒー豆の量を増やすか、水の量を減らしてお好みの濃さに調整してくださいね。

会社や職場でも美味しいアイスコーヒーを作る方法

先に紹介した水出しコーヒーを会社の冷蔵庫で作ったり、水筒に入れて持っていくことで、会社や職場などの出先でも美味しいコーヒーを飲むことができます。

「コンビニのアイスコーヒーって苦くて苦手なんだよね…」という方にはピッタリの方法です。

持ち運び方は簡単で、水筒に氷を数個入れ、水出ししたアイスコーヒーを注ぐだけです。このとき、水筒は保温性の高いものを使用してください。保温性の低いものだと氷がすぐに溶けてしまい、コーヒーが薄く、さらにはぬるくなってしまいます。

また、紅茶など香りの強い飲み物とは水筒を分けておきましょう。水筒に残った他の飲み物の香りとケンカしてしまい、まろやかな水出しアイスコーヒーの風味や香りが台無しになってしまうからです。

ぜひ保温性が高いコーヒー専用ボトルを用意し、出先でも美味しくキリッと冷えたコーヒーを飲んでください。

まとめ

ここまで美味しいアイスコーヒーの淹れ方を紹介してきました。紹介した内容を振り返っておきましょう。

・アイスコーヒーをハンドドリップで淹れるときは11ステップで
・美味しいアイスコーヒーを作るコツは3つ。「深煎りのコーヒー豆を中細挽きで使用する」「コーヒー豆は多めに、お湯は少なめにして淹れる」「たくさんの氷で一気に冷やす」
・大量に作り置きしたいときは『水出し』がおすすめ

ぜひこの記事を参考に『琥珀色に輝く美味しいアイスコーヒー』を作って味わってみてください。

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